最新型ミサイル「セッジール2」、発射
2009年05月21日付 Iran紙


【政治部】マフムード・アフマディーネジャード大統領は60回目となる地方訪問(第2期地方訪問の最後)としてセムナーン州を訪れ、国防・航空分野での吉報を発表した。

 大統領はセムナーンの熱狂的人民を前にして、「今日、ミサイル・人工衛星の発射台がセムナーン州に設置された」と述べた。「イラン国民、そしてその他の諸国民の心に希望(オミード)を生み出した人工衛星《オミード》(希望)は、ここセムナーンの上空から打ち上げられたことを、イラン国民、そしてセムナーン市民の皆様に申し上げる」。

 大統領はこのように述べ、さらに演説の別の箇所で「セッジール2」ミサイルの打ち上げが成功したことを明らかにし、次のように述べた。「幸運なことに、今回の実験は成功裏に終わった。セッジール2は大気圏を通過したあと、再び〔地上に〕戻り、あらかじめ定められた標的に命中した」。

 「セッジール・ミサイルは多段式で動作し、素早く大気圏に入り、そこから標的に向けて落下することができる」。大統領は、セッジール・ミサイルは一種の長距離ミサイルだとした上で、「国防相は本日(水曜日)朝、閣僚らが飛行機でセムナーンに向かっている際、電話連絡で、最新型の技術を駆使したセッジール2ミサイルがセムナーンから発射され、みごと標的に命中したことを伝えた」と続けた。

 アフマディーネジャード大統領はまた、「このミサイルは固形燃料を使っている。技術者らは、固形燃料には極めて高い推進力があり、射程距離も長いことを熟知している」と述べ、さらに旧来型のミサイルでは、全長26メートル中23メートルまでが燃料用に使われていたとした上で、「固形燃料の利用によって、〔ミサイル内に確保しなければならない〕燃料用の容積は8分の1、10分の1、さらには12分の1にまで減らすことができる」と続けた。

 「衛星打ち上げロケット用の固形燃料は様々なことに応用が可能で、どのミサイルも動作の精度が上がる。〔‥‥〕本日、セッジール2ミサイルは標的の真ん中に命中した。これはイラン航空機構が手にした完全なる勝利だ」。

 アフマディーネジャード大統領はさらに、「近い将来、同分野で我が国の専門家らが有する能力の向上ぶりを示す吉報をもう一つ、われわれは耳にすることになるだろう」とも述べた。

地対地ミサイル「セッジール2」、量産開始へ

 ホッラムシャフル解放伝説、及び誉れ高きベイトル・モガッダス作戦を祝うホルダード月3日の記念日〔イラン・イラク戦争でイラクによって占領されていたイラン南部の都市ホッラムシャフルがベイトル・モガッダス(エルサレム)作戦によって1982年5月24日に解放されたことを祝う記念日のこと〕を目前に控え、地対地ミサイル「セッジール2」が「ヤー・ファーテメ・アッザフラー(おお、ファーテメ・ザフラー〔=預言者ムハンマドの娘で初代イマーム・アリーの妻の名前〕よ)」との聖なるコードとともに発射され、仮想の標的にみごと命中した。

 今回のミサイル演習成功を受け、国防軍需相のモスタファー・モハンマド・ナッジャール司令官は記者団を前に、次のように述べた。「このミサイルは発射後、あらかじめ設定してあった的に正確に命中した。今回の演習で、ミサイル部隊の迅速な行動だけでなく、標的を捕捉する極めて高い精度を証明することができた」。

 ナッジャール国防相はセッジール2ミサイルの特長について、「このミサイルは二段式で、合成固形燃料を利用するモーターを二基搭載している。〔セッジール2は旧来型の〕セッジール・ミサイルに比べて、新型の管制システムや複雑かつ正確なセンサーを備えており、動作の正確性が増している」と語った。

 「発射台や標的捕捉システムの最適化により、我が国の専門家はこのミサイルの動作速度をめざましいまでに向上させることに成功した」。国防相はこのように述べ、さらに次のように続けた。「全体的に見て、極めて高い破壊力、正確な目標捕捉能力、設置までに要する時間の短さ、発射及び撤収までのスピードの速さ、〔燃料を入れたまま〕ミサイルを保持する時間の長さなどで、我が国軍のミサイル力は向上を見せている」。

 ナッジャール国防相はさらに、「このミサイルの量産ラインはすでに始動しており、われわれは軍の同ミサイルに対する需要にいくらでも答えることができる」とも述べた。

 「セッジール2ミサイルの発射にともない、次のような吉報を偉大なるイラン国民にお知らせする。ミサイル力は一つの国民力であり、我が領土に欲望のまなざしを向ける品行の悪い侵略者どもを討ち滅ぼすことなどわけないということが証明された、と」。

 同国防相はまた、「本日、セッジール・ミサイルによって明らかとなったイランのミサイル力は、もっぱら抑止力として存在するのであり、地域の平和と安定、平穏のためにあるのであって、他国を脅威にさらすものではない」とも指摘した。

〔後略〕

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(翻訳者:斉藤正道)
(記事ID:16510)