レバノン人歌手殺害事件でエジプト人大物実業家に死刑判決
2009年05月22日付 Al-Ahram 紙

■ ヒシャーム・タラアト・ムスタファーとスッカリーの記録書類を大ムフティーに送致
■ スーザン・タミームさん殺害事件で来る6月25日に死刑を宣告

【カイロ:ハーリド・アブルイッザ、サミーラ・アリー・アイヤード】

2009年05月22日付アハラーム紙(エジプト)HP1面

昨日朝、わずか数分という短い審理の後、カイロ地裁はレバノン人歌手スーザン・タミームさん殺害事件に関して、著名な実業家ヒシャーム・タラアト・ムスタファーと元警察将校ムフスィン・アル=スッカリーの記録書類を大ムフティーに送致する決定を下した。法廷は、事件に関するムフティーの見解が示された後、来る6月25日に被告人への判決申し渡しを行うとしたが、判決には死刑の可能性がある。

前例のないほど多くの報道関係者が詰め掛け、二人の被告の通行を確保し傍聴席を整理するためにこれまで刑事裁判では見られなかったような治安措置がとられる中で、アル=ムハンマディー・クンスーワ裁判長による判決が下された。

最初に一人目の容疑者であるムフスィン・アル=スッカリーが被告席に姿を現し、その後二人目の容疑者ヒシャーム・タラアト・ムスタファーが現れた。アル=スッカリーはメディアに対し、犯行を否認する短いコメントを発し、自らは無実だと強調した。一方ヒシャーム・タラアト・ムスタファーはコメントを拒否し、祈りの文句を唱えながら不安げに判決を待った。しかし、まもなく二人は下された決定に打ちのめされ、法廷には家族の泣き叫ぶ声が響き、失神者も出た。

(後略)

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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:16533 )