政府、石油収入の国民受益者構想に踏み出す:サウスパールス開発向け国債発行を決定
2009年05月27日付 Jam-e Jam 紙

「石油の利益を人々に」という大統領の公約実現に向けた一歩が踏み出された。昨日、サウスパールス開発を目的とした10億ユーロの国債の発行が政府内で了承された。石油相によると、この国債を購入することで、国民は石油プロジェクトの受益者となることができるという。

 ファールス通信の報道によると、ゴラーム・ホセイン・ノウザリー石油相は、国債発行はサウスパールス・プロジェクトの実行を加速させることに、きわめて重要な役割を有しているとした上で、「サウスパールス開発がもたらす利益は大きい。この国債が国内外の投資家たちに歓迎されることを期待している」と述べた。

 石油相はまた、「この国債発行によって、国民を石油・ガスプロジェクトの受益者にすることができることに、疑問の余地はない。きわめて価値のある決定だ」と明言、さらに「石油産業の上流・下流部門の〔開発〕計画実施には、経済的な合理性が十分ある。石油やガス部門の投資に参加すれば、その他の部門よりも大きな利益を上げることができるだろう」と語った。

 この報道によると、石油相はサウスパールス・ガス田開発用に、3年間で122億4500万ドル相当の外貨建て、及びリヤール建て国債の発行を政府に求めており、そのうち初年度に42億4500万ドル、2年目に41億ドル、3年目に39億ドル相当の国債発行を見込んでいるという。

 1388年度〔2009年度〕予算法によると、政府は「優先的開発インフラ計画」の資金調達のために15億ユーロ相当の国債を発行することができる。石油省は初期段階で、10億ユーロ分の国債発行を求めていた。

 今年度、石油省は42億4500万ドルの国債発行を計画しており、先に政府内で了承された10億ユーロとこの42億4500万ドルの差額分の国債を発行するためには、政府は補正予算案を国会に提出しなければならない。

〔後略〕

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:16551 )