新世代の攻撃用ヘリコプター、国防システムに採用へ
2009年05月25日付 E'temad-e Melli 紙

革命防衛隊が製作した最新の攻撃用ヘリコプターによる空軍演習が、イスラーム革命防衛隊総司令官の立ち会いの下、成功裏に行われた。

 ホッラムシャフル解放〔イラン・イラク戦争でイラクによって占領されていたイラン南部の都市ホッラムシャフルが1982年5月24日に解放されたことを指す〕を祝う記念日に行われた空軍による今回の演習には、集団飛行、接近戦、陸軍部隊に対する近距離後方支援、指揮官らの迅速な移動、及び仮想敵の戦車・船舶への標的捕捉などの訓練が含まれていた。

 また今回の演習では、「シャーヘド285」型攻撃用ヘリコプターが初めて用いられた。

 上空及び海上の二つの領域での活用が見込まれるこのヘリコプターは、革命防衛隊空軍研究所による最新の成果の一つであり、軍の現在及び将来の必要性にもとづき、自国の技術を活用しつつ、幾多の研究・実験段階を経て、現在大量生産段階に位置している。

〔中略〕

 この演習の続きで、軍の航空艦隊用に革命防衛隊空軍研究所が製作した6000点もの航空関連の部品が展示された展示会を視察したイスラーム革命防衛隊総司令官のモハンマド・アリー・ジャアファリー少将は、次のように述べた。「革命防衛隊には知識と技術によって裏付けられた、極めて力強い潮流が形成されている。われわれが防衛分野で有している力は、先駆的、拡張的、かつ極めて柔軟である」。

 同総司令官はまた、「我が国の専門家たちの設計力は極めて高く、このヘリコプターの設計から製造までの全行程に1年もかからなかった。近い将来、このヘリコプターが我が軍の国防システムを埋め尽くす様子を見ることになるだろう」と続けた。

 モハンマド・アリー・ジャアファリー少将はさらに、「シャーヘド285ヘリコプターは、非対称戦や特殊なケースでの革命防衛隊の戦闘能力を向上させるだろう」と明言した。

 この演習の最後に、シャーヘド278型のヘリコプターが革命防衛隊空軍部隊に納入された。

 シャーヘド278は多目的ヘリコプターで、最新の高度な管制・安全システムを採用していることから、交通の監視や救急航空搬送、石油・ガスのパイプラインや電線の監視、及び環境保全などの非軍事的任務でも利用が可能である。

 「シャーヘド・ヘリコプター・プロジェクト」はイラン暦1378年〔西暦1999年〕、「革命防衛隊空軍自給ジハード機構」所属の「シャーヘド航空産業研究所」で、シャーヘド278ヘリコプターが製造されたことに始まる。同プロジェクトは、全軍総司令官〔=ハーメネイー最高指導者〕の特別の勧告によって継続され、その結果、広範囲かつ多様な運用範囲を有する各種ヘリコプターの設計・製造・生産が可能となった。

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( 翻訳者:小野彩 )
( 記事ID:16581 )