「革命を成就させたのは一般大衆だ。貪欲な一部の政治家などではない」:アフマディーネジャード、エスファハーン市民の歴史的大群衆の前で演説
2009年06月06日付 Iran 紙


大統領は、「この革命を成就させたのは一般大衆であって、利己的で貪欲な一部の政治家などではないということを、世界はよく知っている」と述べた。

 ファールス通信の報道によると、マフムード・アフマディーネジャード大統領は昨日午後、エスファハーンのイマーム広場に集まった同市民の空前絶後の歴史的大群衆の前に姿を現し、次のように語った。
革命の成果は比類のないものであり、われわれの誇りである。これらの勝利・成果のすべてが示すのは、イラン国民のポテンシャルはきわめて大きいということ、我が国民が歩んできた道、思想や特質は〔世界の〕あらゆる国民にとって模範となりうるものだということである。実際、〔革命直後の〕様々な障碍が取り除かれるや、数年で学術的にも科学的にも、政治的にも文化的にも、大きな飛躍を〔イランが〕遂げたことを、〔世界は〕目の当たりにした。

 アフマディーネジャード大統領はまた、次のように述べた。
革命は我が国民を縛ってきた足枷からわれわれを解放し、我が国民は自由に羽ばたくことができるようになった。しかし革命の勝利から数年が経つと、外国の敵は新たな障碍を課そうとしてきた。これに対しわれわれは、彼らに毅然と対処した。敵がいかに強大であろうと、今でも彼らはイラン国民の意志の前に敗れ去るであろう。

ところが5、6年も経つと、今度は革命の根本を踏み外した人々が国政を運営するようになった。彼らは自らと自らのグループの利益を、革命と国民の利益に優先させた。徐々に「権力者の輪」が生まれていった。彼らは自らを国民の下僕とは考えず、そればかりか人民に対して上から目線で命令を下してもよいとまで考えるようになった。自らと自らのグループ・家族の利益を、国民の利益に優先させたのだ。

 アフマディーネジャード大統領は、さらに次のように続けた。
徐々に、「権力と富の輪」が形作られるようになっていった。彼らは革命的大衆との関係を絶ち、革命に対して恩着せがましい振る舞いを取るようになり、自らを国民よりも上位にある者であるかのように考えた。

彼らは、あたかも自らが主人であり、その他人民は彼らに仕える存在であるかのような物言いをした。この革命は一般大衆が成就させたものであって、利己的で貪欲な一部の政治家などではないということを、世界はよく知っている。

 大統領のエスファハーンでの演説の詳しいリポートは、明日の本紙に掲載する予定。

エスファハーン市民、大統領を4時間にわたって歓待

 アフマディーネジャード大統領のエスファハーンへの数時間にわたる訪問中、数十万人ものエスファハーン市民らはイスラーム共和国の三色旗を掲げ〔て、大統領を歓待し〕た。

 アフマディーネジャード大統領は金曜日午後4時15分、エスファハーンのイマーム広場に集まった市民を前に演説を行うべく、同市入りした。しかし数時間も前からイマーム広場に集まっていたエスファハーン市民数十万人の前に大統領が姿を現すより前、数千人の市民がエスファハーン空港に詰めかけ大統領の訪問を歓迎、大統領がエスファハーン空港の門の外に出るや、瞬く間に数万人のエスファハーン市民に取り囲まれ〔、身動きが取れない状態になっ〕た。

 市民らは口々に、「〔預言者〕ムハンマドに祝福あれ、最高指導者〔=ハーメネイー〕の支援者がやってきた。ムハンマドに祝福あれ、ラジャーイー〔※第二代大統領。「平民」出身の大統領として、アフマディーネジャードが自らのロールモデルとする人物。1981年8月にテロで爆死〕の薫りが漂ってきた。アフマディー、最高指導者の路線を守る勇者よ、アフマディー、われわれはお前が好きだ。アフマディー、アフマディー、暴露しろ、暴露しろ。〔イスラームの〕旗を掲げたアボルファズル〔※殉教者の長、第三代イマーム・ホセインの忠実なる異母兄弟〕よ、アフマディーを守り給え」とシュプレヒコールを上げた。

 エスファハーン市民はまた、アフマディーネジャードへの支持、及びイマーム〔・ホメイニー〕と革命の道への恭順の意志を表すため、イスラーム共和国の三色旗を掲げた。また約110名の大学生が、テレビ討論会での大統領の真相暴露を受けて、大統領の命を守るべく、一目見て分かるような形で、空港から演説会場までの道のりに付き添った。

 アフマディーネジャード大統領を歓待した人々は口々に、「ムハンマドに祝福あれ、ラジャーイーの薫りが漂ってきた」、「アフマディー、アフマディー、われわれはお前を支持するぞ」、さらには「アフマディーネジャードは何をした、泥棒どもを辱めた」といったシュプレヒコールを上げた。

 アフマディーネジャード大統領は空港からイマーム広場まで行く間、エスファハーンの貧民たちが暮らす地域数カ所を巡った。貧民地域の住民たちは一緒になって、大統領が通過した地域の通りに出て、アフマディーネジャード大統領の写真を掲げつつ、大統領への支持を表明した。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:16644 )