アフマディーネジャード、独走態勢:最新の世論調査で
2009年06月09日付 Iran 紙

〔訳注:以下、世論調査に関する記事を紹介しますが、イランの世論調査は実施機関によって結果が大きく変わることが多く、また調査の実施方法、回答率、男女比、年齢比などの詳細が明らかにされないなど問題点も多いので、その点ご了承下さい。なお、「イラン紙」は政府直轄のアフマディーネジャード支持派の新聞。〕

ホルダード月22日〔6月12日〕金曜日に投票が行われる選挙では、平均して3千万人以上のイラン人が選挙に参加する見込みであることが、信頼できる最新の各種世論調査の分析から分かった。また選挙では、マフムード・アフマディーネジャード博士が絶対多数の票を獲得して、大統領に再選されることが予想されている。

 我が国の社会問題や選挙の専門家らは、すべての数値を検討した結果、今回の選挙の投票率は70%以上に上り、アフマディーネジャードが獲得する票も、各種世論調査が示す数字以上のものとなるだろうとの見方を強調している。

 テレビ討論会後に行われた各種世論調査の結果を調査したところ、投票行動にはっきりとした変化が急速に生じていることが分かった。国民は誰に投票するか、また誰に投票しないかについて決める際の、新たな基準を手に入れた模様である。

 各種世論調査が示すところでは、アフマディーネジャードに投票すると答えた人の数は上昇傾向にあり、その傾向は日を追うごとに加速している。それに対して改革派の候補者に投票すると答えた人の数は、ここ数日横ばい傾向であったものが、いまや低下傾向に転じている。また、最新の世論調査によると、アフマディーネジャードとムーサヴィーのテレビ討論会の後、マフムード・アフマディーネジャードに投票すると答えた人の数はムーサヴィーと比較して、州都や大都市で2倍、農村地域で5倍にまで広がっている。

 公的な某世論調査機関が第10期大統領選挙に関して行った最新の世論調査は、アフマディーネジャードが先行・独走状態にあり、改革派の主要候補者〔=ムーサヴィー〕との差を広げていると伝えている。現在の趨勢が続けば、アフマディーネジャードが第一回投票で勝利を収めるのは確実だ。

 ある信頼できる国立機関が全国28の州の農村地域で行った世論調査によると、回答した人の80%が必ず選挙に参加すると回答、13%がまだ決めていないとし、参加しないと答えたのは7%であった。

 「立候補資格を認められた4人の候補者のうち、誰に投票しますか」との質問には、この世論調査に回答した人のうちの75.1%がマフムード・アフマディーネジャードに投票すると回答、15%がミール・ホセイン・ムーサヴィー、1.2%がモフセン・レザーイー、1.1%がメフディー・キャッルービーに投票すると答えた。また、「誰に大統領になってもらいたくありませんか」との質問には、33.6%がキャッルービー、17.8%がミール・ホセイン・ムーサヴィー、13.5%がモフセン・レザーイー、5.7%がマフムード・アフマディーネジャードの名前を挙げた。

 またテヘランや各州の中心都市で17570人を対象とした別の世論調査(ホルダード月17日〔6月7日〕実施)によると、62.7%がマフムード・アフマディーネジャード、25.7%がミール・ホセイン・ムーサヴィー、3.5%がメフディー・キャッルービー、3.3%がモフセン・レザーイーに投票すると回答した。

 さらに、テヘラン市で行われた別の世論調査では、アフマディーネジャードがミール・ホセイン・ムーサヴィーとの差を広げていることが示されている。某国立機関がホルダード月17日にテヘラン市で実施したこの信頼できる調査によると、アフマディーネジャードが50%、ムーサヴィーが38%の支持を獲得した。

 今回の選挙では、農村地域で1530万人(全体の33%)、小都市で1960万人(同42.2%)、大都市で1126万人(同24%)の有権者がいる。投票率75%で計算すると、約3200万人が今回の選挙に参加することが見込まれ、その場合大統領にイスに座るには1650万票以上を獲得しなければならない。

国民の8割が大統領による「暴露」を歓迎

 ある行政・監督機関の調査によると、国民の8割が大統領による「暴露」を歓迎していることが分かった。

 この調査で国民は、アフマディーネジャード大統領がこの種の情報を提供したことは、透明性の確保や民主主義の推進、国の発展、正義の実現にとって必要なことだとの見方を示し、大統領が情報の透明化を図ったことへの支持を表明している。

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:16654 )