スパゲッティ販売で唯一のライバルはイタリア
2009年06月14日付 Yeni Safak 紙

セルヴァ・スパゲティー社の総支配人、メフメト・カラクシュ氏は世界的にスパゲティーを最も多く輸出しているのはイタリアだと述べ「我々は輸出量第二位だ。海外での目標はこのようなイタリアの支配体制を崩すことだ。国内のライバルはパン屋だと考えている。一人当たり年間110キログラムもあるパンの消費量を減らさなければならない」と話した。

およそ11年前にスパゲティーの分野に精力的に参入したセルヴァ・スパゲティー社は、トルコ国内で最大のスパゲティー輸出会社の地位まで上り詰めた。国内市場では「トルコの食卓のスパゲティー」という標語で新しいキャンペーンを始めた同社は、長期目標にイタリアの世界市場における支配体制を崩すことを掲げている。セルヴァ社の総支配人、メフメト・カラクシュ氏は「国内のライバルはパン屋だ。パンの支配体制を崩したい」とした。

■ 相応でない形でスパゲティーが食べられている

本紙に語ったカルクシュ氏は、トルコではとてもいい市場だとはいえないと話し、「スパゲティーは好まれているが、それ相応の場面で正しい形では消費されていない。85パーセントの国民が相応でない形でスパゲティーを食べている。つまり、ヨーグルトやケチャップ、チーズ、ひき肉、あるいは何もかけずにスパゲティーを消費している。このようなスパゲティーでは沢山は食べられない。トルコでは年間8キログラムしかスパゲティーを消費していない。イタリアの消費量は28キログラムだ」と語った。

■ アンチョビソースは100回の試作

消費量を増やすために外国のソースを提案していると話したカラクシュ氏は、「このようなソースは私たちの味覚には合わなかった。我々もスパゲティーをトルコの食卓の料理と組み合わせて、試食をした。専門家の協力も得た。トルコ食卓財団はレシピを何回も試作した。アンチョビソースのスパゲティーは少なくとも100回トライした。これら以外でも数え切れないほどのメニューを作ることが出来る。」

■ トルコとイタリアの差は大きい

世界のスパゲティー市場の最大好手がイタリアであると述べたカラクシュは、「我々は2位につけている。イタリアが160万トン輸出するなか、われわれはおよそ17万5千トン輸出しているに過ぎない。われわれの間には恐ろしいぐらいの差がある。私たちの目標はこの支配体制を崩すことだ。国内ではパン屋をライバル視している。110キログラムのパンの年間消費量を減らさなければいけない」と話した。

■ 現状に反旗を翻して

一般的に考えられているのに反して、スパゲティーはイタリア生まれではない。あるフランス人がアメリカで1848年に最初の設備を製作した。イタリア人が始めたのは25年後。カラクシュ氏によればイタリア人は自ら参入した全ての商品をブランド化しスパゲティー界での地位獲得に遅れをとらなかった。また「未開拓の分野で我々は自分達だけでやっている。スパゲティーを国内で広げるためにはすべてのことをやる。現状に反旗を翻している」と話した。

■ イッティファーク・ホールディングの提携会社

セルヴァ・スパゲティー社は1988年にイッティファーク・ホールディングの提携会社として設立された。1989年には小麦粉製品の分野での生産を開始した。1998年にはスパゲティーの分野に足を踏み入れた。輸出と国内市場の割合がそれぞれ50パーセントでこの展開を維持し、このバランスを保ったまま(経営を)継続している。同社は60カ国との定期的な取引がある。セルヴァ社にとっての最大の市場の一つは日本と極東市場…。トルコから日本に向けたスパゲティー輸出の48パーセントはセルヴァ社の独占だ。およそ7年間日本と定期的な取引をしている同社は、より多くの国と取引するために事業を拡張している。25種品目を輸出している同社では、それぞれ製品のラベルを11ヶ国語で表記している。近く、同社は3分で出来上がるスパゲティーを市場に出す予定だ。

(後略)

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( 翻訳者:松岡聡美 )
( 記事ID:16694 )