モッタキー外相、最近の騒乱におけるイギリスの関与を暴露
2009年06月22日付 Iran 紙

イラン・イスラーム共和国外相は、イランでの選挙にイギリスが干渉していることについて指摘した上で、「イギリスはメディア、諜報、治安の三つのレベルで、しばらく前からイランの選挙に狙いを定めてきた」と語った。

 報道中央局が伝えたところによると、マヌーチェフル・モッタキー外相はテヘラン駐在の外国大使らを前に演説し、「彼らがまず最初に取った戦略は、選挙に参加しないようイラン国内向けに選挙のボイコットを教唆することだった」と指摘した。

 同外相はさらに、「イギリスが次に取った行動は、イランに〔大量の〕旅行者を送り込むことだった。彼らは諜報・治安に関わる特殊な目的で、イランを訪れていたのだ。このような旅行者が大幅に増えたため、テヘラン=ロンドン間を行き来していたこれまでの小型の飛行機が、ボーイング747ジャンボジェットに替わったほどだ」と続けた。

 同外相はその上で、イギリス政府当局者に向けて「『イギリス帝国以外のために日は輝かず、イギリス帝国以外のためには日は沈まず』などといった言葉は、そろそろ忘れた方がよい」と忠告した。

 同外相はまた、イラン大統領選挙をめぐるフランス当局者の最近の発言を批判して、「フランスの政治的小人たちは、この国のルネサンスを競売に出してしまった」〔※直訳〕と皮肉った。

 モッタキー外相はさらに、イラン大統領選後に発生した一部の騒乱に触れ、イラン情勢に関する正しい分析を本国に伝えるよう、外国の大使たちに求めた。同外相はその上で、我が国の宗教的人民主権体制にはきちんとしたシステムが確立しており、それゆえイランの選挙に問題はあり得ないと強調、一部の西側メディアや西洋諸国が内政干渉的な発言を行っていることを批判した。

 モッタキー外相はさらに、米国防省ペンタゴン傘下のFOXニューズがイランの選挙について様々な報道を伝えていることに触れ、「戦争のドラムをいつも叩いている放送局には、民主主義について語る資格はない」と指摘、さらに「ドイツの警察の保護下にある暴徒たちが〔ドイツにある〕イランの代表事務所に与えた被害について、ドイツはその弁償をすべきだ」と述べた。

 同外相はまた出席者たちに向けて、「イランについてのサルコジ氏の根拠のない発言に関し、私のカウンターパートであるフランスの外務大臣に対して謝罪を求める〔※本文には「許しを乞う」とあったが、「謝罪を求める」の言い間違いと判断した〕」と述べ、イギリスやドイツ、フランスなどの外国首脳に対し、イランでの出来事に対して不適切な対応を取ることは慎むよう求めた。

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:16788 )