イラン、ナブッコ・パイプラインに加わる可能性高まる
2009年07月09日付 Jam-e Jam紙

【経済部】ナブッコ国際パイプラインの代表は、中央アジア諸国やイラクからのガス供給に対してヨーロッパ諸国が不安を抱いていることを指摘した上で、「私たちは、イランとグルジア両国から延びる二つのパイプラインを繋げることによって、ナブッコ・パイプラインが必要とするガスを部分的にまかなうことを計画している」と語った。

 ファールス通信の報道によると、事業費111億ドル規模のナブッコ・パイプラインは、中央アジアのガスをバルカン半島とトルコを通ってヨーロッパ市場に輸送することを予定している。この計画は、西暦2014年までに運用が開始される見込みだ。

 このパイプラインは、オーストリア、ブルガリア、ハンガリー、ルーマニア、及びトルコの各国を通ることになっており、これらの国々は来週(イラン歴4月22日〔=西暦7月13日〕)にも、アンカラ市でパイプライン敷設契約に署名する予定である。

 この協定の署名は、これまでたびたび延期されてきた。ナブッコ国際パイプラインのラインハルト・ミトチェク代表は、このことに関して「私たちは、イランとグルジア両国から延びる二つのパイプラインを繋げることによって、ナブッコ・パイプラインが必要とするガスを部分的にまかなうことを計画している」と述べた。

 同代表は続けて、「EUは、ナブッコ・パイプラインを通じて自らが必要としているエネルギーを安全に確保するために、ガスの供給源を多様化する必要がある」と語った。

 同代表はまた、「もちろん、ナブッコ・コンソーシアムの役割とは、天然ガスをヨーロッパに輸送することのみにあるわけで、イランからのガス購入についての主な決定は、EUに委ねられることになるだろう」とも言明した。

 アメリカはこれまで、このパイプラインにイランが加わることに対して幾度となく反対の意を表明してきた。いうまでもなく、米企業はこの計画に直接関わっていない。

 ロシア・ウクライナ関係に生じた緊張は、これまでたびたび、ウクライナやEUへのロシア産ガスの輸出が停止される事態を招いてきた。このため、EUはロシアに代わる適当なガス供給源を求めてきた。

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(翻訳者:森田沙里)
(記事ID:16953)