マシャーイー問題、終結:大統領に辞意を表明
2009年07月26日付 Jam-e Jam紙

【政治部】ラヒーム=マシャーイーを第一副大統領に任命した人事の撤回を命ずるイスラーム革命最高指導者の命令が、正式な形でイラン国営放送を通じて発表されたことを受け、ついにマシャーイーはマフムード・アフマディーネジャード大統領に辞表を提出し、大統領もこれを了承した。

 イラン国営通信の報道によると、エスファンディヤール・ラヒーム=マシャーイーは大統領に提出した辞表の中で、これより前にすでに大統領には辞意を伝えていたことに触れた上で、「最高指導者の書簡がイラン国営放送を通じて公表されたことを受け、第一副大統領の職から身を引くことをお伝え致します」と記した。

 マシャーイーからの辞表提出を受け、マフムード・アフマディーネジャード大統領は親愛の情に満ちた手紙をしたため、マシャーイーが第一副大統領職を辞退することを了承した。

大統領、革命最高指導者に書簡

 大統領はマシャーイーからの辞意を受け容れたことを受け、革命最高指導者に書簡を出し、ラヒーム=マシャーイー辞任を命ずる最高指導者の命令が実行に移されたことを伝えた。

 アフマディーネジャードは革命最高指導者に宛てた書簡の中で、次のように記している。「第一副大統領の職を辞退する旨のエスファンディヤール・ラヒーム=マシャーイー氏の88年5月2日〔西暦2009年7月24日〕付書簡の写しをお送りするとともに、88年4月27日〔西暦7月18日〕付の憲法第57条にもとづく閣下の指示が実行に移されたことをお知らせいたします」。
〔※憲法第57条は、イラン・イスラーム共和国が三権分立によって成り立っていることと、最高指導者がそれら三権を監督する立場にいることを規定する条項〕

アフマド・タヴァッコリー、大統領を批判

 エスファンディヤール・ラヒーム=マシャーイーが辞表を提出し、アフマディーネジャードがそれを了承したにもかかわらず、一部の政治活動家らは大統領がこの問題に関して直接行動を起こそうとせず、革命最高指導者の命令〔の速やかな実行〕を渋っていたことに、批判の声をあげている。

 国会調査センター所長のアフマド・タヴァッコリー議員は、大統領がエスファンディヤール・ラヒーム=マシャーイーの第一副大統領任命を撤回するよう求めた革命最高指導者の書簡に対して、〔速やかに〕返答しなかったことは、「一種の政治的不良行為」だとし、そのような行為は受け容れられないとの認識を示した。

 同議員はメフル通信とのインタビューの中で、この問題について、「〔最高指導者からの〕書簡を受け、大統領は法ならびにイスラームの法規定に則って、通達のあったまさにその日のうちに、つまりティール月27日〔7月18日〕当日に、〔最高指導者の〕命令に従い、人事の白紙撤回を宣言する義務を負っていたはずだ」と指摘した。

 国会の原理派に属する同議員はその上で、「残念なことに、〔最高指導者からの通達があって〕7日が経っても、大統領はこの仕事を実行に移そうとせず、その結果、基本的に最高指導者の書簡の宛先ではなかったマシャーイーが辞意を表明することになってしまった」と続け、さらに「〔最高指導者の〕命令は、大統領がマシャーイー解任を発表するという形で完遂されなければならなかったのであって、マシャーイーが自ら辞意を表明するべきものではかったはずだ」と強調した。

最高指導者の通達を放置してはならない

 全軍統合参謀長も、ラヒーム=マシャーイー問題に関して触れ、アフマディーネジャード大統領に向けて、「最高指導者の通達を放置したまま実行に移さない、というような事態を国民は期待していない」と述べた。

 メフル通信の報道によると、セイエド・ハサン・フィールーズアーバーディー少将は、軍の高級将校らが参加した全軍統合司令部の朝礼で、次のように述べた。「〔第7代〕イマーム・ムーサー・カーズィムのお言葉によれば、完璧なる栄誉・誇りとは公正なる指導者への服従のなかにこそある。憲法第105条によれば、われわれ全員には、このような公正なる指導者の絶対的監督権に従う義務があるのだ」。
〔※憲法第105条は、議会等の決定はイスラーム法や一般法に反してはならないことを規定した条項〕

 同司令官はさらに、大統領がエスファンディヤール・ラヒーム=マシャーイーを第一副大統領に任命した問題について触れ、次のように述べた。「偉大なる指導者である全軍総司令官〔=ハーメネイー最高指導者のこと〕がイランの愛する尊敬すべき大統領閣下に宛てた書簡の内容を、われわれ全員がイラン国営放送を通じて知っている。その中で最高指導者は、あの人物〔=マシャーイー〕の〔第一副大統領への〕任命は、政権支持者たちの間の対立を解消するためにも、白紙撤回されなければならないと仰ったのである」。

 全軍統合参謀長はその上で、大統領に向けて「〔‥‥〕最高指導者の通達を放置したまま実行に移さないというような事態を、イラン国民は期待していない」と述べた。

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(翻訳者:斎藤正道)
(記事ID:17039)