大アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィー、アフマディーネジャードに祝辞を述べず
2009年08月11日付 E'temad-e Melli 紙

大アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィー事務所の責任者の一人は、同師がアフマディーネジャードに対して祝辞を述べたとする報道を否定した。

 先週、アフマディーネジャード支持派のインターネット・サイトやメディアは、アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーが大統領就任宣誓式の後、アフマディーネジャード新大統領に向けて祝辞を述べたと、言葉にならないほどの喜びぶりで伝えた。

 しかし昨日、原理派に属するターブナーク通信〔※モフセン・レザーイーに近い通信社〕はアーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィー事務所の責任者の発言として、「アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーは祝辞など一切おっしゃっていない。このようなでっち上げは〔宗教指導者層内部に〕亀裂を作り出そうとするためのものだと、師はお思いになっている」と報じた。

 匿名を希望するこの人物はこのように述べた上で、「アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーはここ数日マシュハドにいらっしゃり、ラマダーン月が始まるまでそこに滞在される予定だ」と述べた。

 なぜアーヤトッラー・マカーレムは大統領への祝辞を控えているのか、との質問に対しては、「この問題には立ち入らないこととしたい」とだけ述べ、コメントを避けた。

 マフムード・アフマディーネジャードは政権を握った当初から、ゴム在住のマルジャ(シーア派の宗教最高権威)や高位の宗教指導者たちとの関係が険悪なまま続いている初めてのイラン大統領であると、この報道は伝えている。

 マフムード・アフマディーネジャード本人やエスファンディヤール・ラヒーム=マシャーイーといった彼の側近らの言動が、マルジャたちがアフマディーネジャードに対して明確に距離を置く原因となっている。実際、アフマディーネジャードはその他の有力者やこれまでの歴代大統領らのように、マルジャたちとの間に〔親密な〕関係を築けないでいるのだ。

 大統領選挙後の異常事態も、状況をさらに悪化させている。そのため、マフムード・アフマディーネジャードはウラマーとの関係を改善させるために、ゴム市で信望を集める一部の人物を自身の顧問に選任し、過去4年間政権とゴムとの関係を改善できなかったナーセル・サッガーイェビーリヤー〔宗教問題担当大統領顧問〕の後任とすることを決定したとの噂も、最近流れている。

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( 翻訳者:尾曲李香 )
( 記事ID:17196 )