今年はアジは豊漁、ハガツオは少なめ―黒海で漁が解禁
2009年09月03日付 Radikal 紙

 風や雨の天候がイスタンブルの漁獲量に影響した。今年はアジが多く、カツオは少なめであった。トラブゾンやサムスン、オルドゥではアジもハガツオも豊漁だった。

 4ヶ月続いた禁漁も解禁され、漁師らは夜明けを待たずに「いざ、出発」の掛け声でエンジンをかけた。しかしながら、イスタンブルから黒海のケフケンの水域へ出漁する漁師たちは初日、雨風の影響で期待したものは手にできなかった。風のある日はハガツオを逃がしやすく、アジが良く獲れる。イェニカプ水産物市場に戻る小さな漁船では「網すら投じなかった」と言いながら、船からアジを出していた。すずきや黒鯛も期待はずれ、残念。東部のサムスンやスィノプ、オルドゥ、トラブゾンではアジもハガツオも豊漁と発表されている。トラブゾン市場ではアジは一かご40リラ程度で売られた。

 イスタンブル・イェニカプ水産物市場は昨日の朝7時半にネジャティという名の巨大な船が漁から戻り、良い具合に活気付いた。船長のエルジャン・バイラックタルさんは、「今日はほぼアジだけが網に引っかかった…。ハガツオを獲るためには漁場の確認が必要なので、あとは簡単。今後たくさん獲れよう。海はそう語ってるし」と言う。船が岸に停留してから水産小売業者の中で競い合いが生じた。一かご120トルコ・リラ(約7365円; 1リラ=61.3円くらい)で競りが始まったアジはそれ程経たずに105リラで売り先が見つかった。小さな漁船の漁師は数キロのイワシを乗せて戻って来た。

 マルマラでは漁師が悪夢となり、クラゲの死骸によって現れる粘着質の堆積物に遭遇した人はいなかった。魚の価格は最初、初日にしては高めであった。アジは1キロ10リラ、片口鰯キロ12TL、スズキ一尾15-20TL, 小タラはキロ8-20TL、ハガツオは8〜12リラ。市民は夕方になれば半値になるだろうと思っていたが、海のボランティアである一人の元公務員が反対した。「今最も多く獲れる魚はアジで10リラ。4人家族には2キロが必要。トルコはこんな(魚がとれない)ところではない。」

 港にいる10人以上の小売業者の中の一人がスーツで魚をみに来た…海のボランティアであるバルジュ魚河岸代表のケナン・バルジュ氏はお客にヒントを教えた。「魚の目が黒ければ黒いほど新鮮である。」「初日からすずきが獲れるとは、豊漁のしるしである」と言うバルジュさんは今シーズンに期待している。

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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:17364 )