アフマディーネジャード「英国は行動を改める方向へと歩み出すべき」:新英大使との会談で注文
2009年09月14日付 Jam-e Jam 紙

【政治部】イラン・イスラーム共和国大統領は、新任の英国大使から信任状を受け取った後、「英国政府は自らの過去から良い経験を学びとり、自らの過去の行為を改める方向へと歩み出すことを望む」と語った。

 ファールス通信の報道によると、マフムード・アフマディーネジャード大統領はサイモン・ガス新英国大使から信任状を受け取った後、イラン国民は英国政府との関係に関して、負の記憶を多く抱えていると言及した上で、「もちろん、関係拡大へ向け、我々の視線は未来を向いている。それゆえ、一国の大使としての貴殿の最も重要な使命は、この過去の負の記憶を正の記憶に変えることである」と述べた。

 大統領は、イラン国民との関係において英国が犯した過ちを蒸し返すつもりはないと述べつつ、「イラン国民は、いかなる国の内政干渉も許さない。英国政府が自らの過ちを償うことができるようになることを望む」と語った。

 アフマディーネジャード大統領は、イラン・イスラーム共和国は公正さと互いに対する敬意を基礎とした他の国々との関係拡大を望んでいると強調しつつ、「西洋諸国は、偉大なイラン国民に対する自らの振る舞いを改めるべきだ」と述べた。

 その上で大統領は、「イランはすべての国々と友好関係を結ぶことを望んでいるが、残念なことに、ヨーロッパ諸国は過去30年間、特にここ数年間、イラン国民に対して敵対的に振る舞ってきた。そのような振る舞いの結果、彼らにどんな利益がもたらされたのか、よくよく考えてみるべきだ」と指摘した。

 アフマディーネジャード大統領は、「イランとの関係における自らの振る舞いを改めるよう、一部のヨーロッパ諸国に期待する。そのような振る舞いによってイラン国民に害が及ぶことはまったくないということ、そしてイラン国民はどのようにして自らとその国益を守るべきかを知っているということを、彼らにも認識していただきたい」と述べた。

 サイモン・ガス新英国大使も、アフマディーネジャード大統領との会談の中で、「英国は、過去に両国間で起きた出来事を誇らしげに思っているわけでは決してない」と述べた。

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( 翻訳者:清水悠史 )
( 記事ID:17457 )