石油会社「シェル」のイランへのガソリン販売に警告
2009年10月05日付 Jam-e Jam 紙

【経済部】米議会の議員2名は、英シェル石油の社長に宛てた書簡の中で、イランにガソリンを販売しているとして、同社に罰則を科す可能性があると警告した。

 ファールス通信がザンビア・ニュースを引用する形で報じたところによると、米議会のブラッド・シャーマンとダン・バートンの両議員は、ロイヤル・ダッチ・シェル社のサイモン・ヘンリー社長〔※同氏は社長ではなく、最高財務責任者(CFO)〕に宛てた書簡の中で、イランでの全活動を停止し、新たな投資はすべて控えるよう求めた。この書簡のコピーは、米証券取引委員会及びイギリスとオランダの両大使館にも送られた。

 この手紙には、以下のように書かれている。「ご存知のように、アメリカ合衆国大統領は最近、イランへの石油製品の提供に関して規定した、対イラン新制裁法を承認した。シェル社は現在、同社の中東支部を通して、イランが必要としているガソリンの一部を供給している。このような活動が継続されれば、シェル社はアメリカの貿易制裁の対象になるだろう」。

 制裁には、アメリカにあるシェル社の資産の全面凍結、米国資本市場へのアクセス禁止、米ドルによる商業取引の禁止、さらには米国政府との石油・ガス契約の締結禁止などが含まれる見込みだ。一言で言えば、シェル社は米国内でのあらゆる活動が禁じられるのである。

 米下院は先週木曜日夜、賛成308票、反対114票で、イランにガソリンを販売した企業が米国戦略備蓄で必要とされる石油の供給に関して、〔米政府と〕契約を結ぶことを禁止する内容の新法案を可決していた。

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( 翻訳者:綿引香緒里 )
( 記事ID:17606 )