「対イラン・ソフト作戦の暗号名は《メデア》」:キャルホル大統領顧問が暴露
2009年10月21日付 Jam-e Jam 紙


大統領メディア担当顧問は、敵の我が国に対する《ソフトな作戦》の暗号名について、「《メデア》がエイジャックス作戦に次ぐ、ホルダード月22日〔西暦6月12日=第10期大統領選挙が行われた日〕の敵の作戦に付けられた暗号名である」と暴露した。
〔訳注:エイジャックス(AJAX)作戦とは、CIAが1953年に、石油国有化運動で国民的支持の高かったモサッデグ政権をクーデターによって転覆させたときの作戦名。エイジャックスとは、トロイ戦争で活躍したギリシア神話の英雄アイアースのこと〕

 ファールス通信の報道によると、メフディー・キャルホル大統領顧問は第16回「マスコミ祭」に出席した傍らで、「メデアとは、敵に勝つためならば、彼らの子供たちすらも食べてしまうような強大かつ邪悪な王のことだ」と述べた。
〔訳注:「メデア」がギリシア神話に出てくる「メーデイア」のことならば、それはコルキスの王女の名前で、元夫の不実に怒り、復讐をしたとされる〕

 同顧問は、自分の娘が〔国外に〕出て行った背景には国内分子の関与があると打ち明け、「この問題の背景には、複雑なメディア戦争、《ソフトな戦争》という流れがあるものと私は見ている」と語った。

 キャルホル顧問はその上で、「〔娘の〕ナルゲスは〔イランに〕帰国した場合、この流れをめぐる一部の疑問について、回答を強要されるのではないかと恐れている。だから、彼女はこれから逃げて〔亡命の申請を行って〕いるのだ」と述べた。

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:17721 )