クルド語表記の名前問題で、取り調べ
2009年10月28日付 Radikal 紙

ケナン・クルカヤという男性が子供に記号つきのe(ê。eに^記号を付けた文字。トルコ語には存在せず、iとeの間の音)とi(î。トルコ語で記号つきのiと同様の音)を含むヘヴィ・ジヤン(Hêvi Jîyan)という名前をつけたが、その名前を受理し、住民証登録を行ったアンカラ市の職員に対した事情聴取を行うよう、内務省がアンカラ市に指示した。それを受け、アンカラ市が調査を開始した。職員はうっかりそのまま登録してしまったと話している。

アンカラ市チャンカヤ地区住民管理局は、娘にクルド語の名前を付けようとしたケナン・クルカヤさんの、^記号つきのeとiが使われたヘヴィ・ジヤンという名前を「うっかり」受理し登録した。

フラト通信社に記者として勤めるケナン・クルカヤさんは、生まれた娘の住民登録のために訪れたチャンカヤ住民管理局でのいきさつをこう説明する。「ヘヴィHêvîは「望み」、ジヤンJiyanは「人生」という意味です。娘にクルド語の名前を付けるために(住民管理局へ)行った。娘の母親の名前もネウルズ(Newruz)だが、当時はwの文字が使われずネウルゼ(Nevruze)と登録された。住民管理局で希望する名前を伝えた。担当者は2、3回電話でやりとりしたあと、『大丈夫です』と言った。とても嬉しかった。この二つの文字をどうやってパソコンで表示させるかも私が教えた。娘は母親と同じ運命をたどらずに済んだ」

この一件が一昨日いくつかの新聞などで報道されたため、内務省が調査に乗り出した。住民登録の手続きで^記号つきのeとiを使って登録を行った担当者は、トルコ語にこの文字がないことを知っていながら、誤って登録してしまったと話している。
内務省の担当者は、クルド語で使われているw、q、xの文字が住民登録で受理されるのは法の改正がない限りありえないとしている。トルコ語では、a、i、uの文字にのみ口蓋化を示す記号が使われる得るが、eの文字には口蓋化の記号は使われないと言う。これまでもメルスィンでも、ある家族が子供にジワン・ジェミル(Ciwan Cemil)という名前を付けようとしたが、“w”が認められず代わりに二つの“v”を使わざるをえなかった例がある。また、ベルリンに住むオズベイ一家は、子供に付けた“Botan Cigerxwîn”という名前がトルコ領事館で認められなかった。

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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:17758 )