殺人の容疑者、動機として「名誉」を主張
2009年10月13日付 Hayat-e Now 紙

「名誉」を動機に殺人を犯した罪に問われている容疑者が、テヘラン殺人事件特別予審判事に対し最終弁論を行った。

 今年オルディーベヘシュト月5日〔2009年4月25日〕午前1時、第113バーザール分署の警察官らはアミール・キャビール通り沿いのジャーヴィード路地に25歳くらいの若者の遺体があるとの通報を受け、直ちに当直のモハンマド・ホセイン・シャームルー首都殺人事件担当予審判事に事件について報告した。

 殺人事件特別予審判事は遺体発見現場へ捜査官と鑑識官、法医学専門官らと共に赴き、事件の真相を暴くべく徹底した捜査を開始した。これによって、殺害されたのはモルテザーという名の若者で、若者はナイフで数度にわたって刺され、殺害されたことが判明した。

 警察の捜査と血の痕跡から、特別予審判事は事件の手がかりを入手、遺体のあった向かいの家の住人らを拘束するよう命じた。

 住人らを拘束し、取り調べを行ったところ、この建物の住人の一人で、ハビーブという名前の28歳の青年がモルテザーを殺害し、現在逃亡中であることを突き止めた。

 逮捕状をもとにこの殺人事件の容疑者は逮捕され、罪を自白した。

 ハビーブは昨日、最終弁論の中でテヘラン刑事検察庁予審部第一課の予審判事に対し、次のように述べた。

 「私は名誉ゆえに殺人を犯したのだ。ある日帰宅した妻が、モルテザーに〔性的な〕嫌がらせを受けたと訴えてきた。そこで私は彼に報復するため、妻にモルテザーとわざと面会の約束を取り付けるよう頼んだ。妻がモルテザーと会う約束をした事件当夜、私はその場に待ち伏せし、彼の頭や首をナイフで何度も刺して、殺害した」。

 容疑者による最終弁論の後、刑事予審判事は同容疑者に対して有罪認定を行うことを決定、それを受け、起訴状の作成のために本件は「刑事意見表明検事補」の手に委ねられることになった。

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( 翻訳者:小野彩 )
( 記事ID:17760 )