イスラム暦ムハッレム月のお菓子アシュレ、レシピはこちら
2009年12月19日付 Yeni Safak 紙


アシュレの材料は、地方ごとに異なるものの一般的には麦、ヒヨコ豆、インゲン豆、レーズン、アプリコット、アーモンドやくるみなどの10種類ちかい豆類にフルーツや木の実が使われ、丁寧につくられたアシュレはたんぱく質とビタミンの宝庫とも呼ばれる。

イスラム世界で聖月とされる「ムハッレム月」は、さまざまな宗教的な義務や伝統によって祝われる。

それぞれの地域によりアシュレの材料には違いが見られるが、特に家庭内の女性が腕をふるい、ご近所に配る際には、材料の豪華さにも注目が集まるという。

ムハッレム月中、特に月の第10日目にあたる日には各家庭で作られたアシュレは慣れ親しんだ料理として食卓に上る。

人数によって分量は変わるが、アシュレを作る際には小麦は前夜から下準備を開始し、ヒヨコ豆、インゲン豆、レーズンも一晩水につけておくのが望ましい。

当日にはこの材料を別々に茹で、水をきったのちにすべての材料を鍋で加熱。アシュレの分量によって水の量は加減する。沸騰しはじめたらイチジク、アプリコット、砂糖を加え、ハチミツ色になるまで火にかける。
出来上がったら皿にとり、表面をくるみ、ピスタチオ、へーゼルナッツ、シナモンで飾ったらテーブルへ。

チュクロヴァ大学栄養学部の教員であるジャヒーデ・ヤームル教授がアナトリア通信の記者に話したところによると、アシュレには栄養価に優れた材料が非常に多く使用されており、まさしくエネルギーの宝庫だということだ。

アシュレの材料は、栄養バランスの観点から見ても、非常にバランスがとれている説明するヤームル教授は、「例えば小麦やヒヨコ豆、インゲン豆が使われます。豆類と穀物類の両方があり、その中にドライフルーツ、へーゼルナッツ、ピスタチオもはいっています。豆類と穀物を一緒に食べればより多くのたんぱく質が摂取できます。穀物だけを食べたときには、それらに含まれるたんぱく質の作用はより低いのですが、ふたつを合わせることによってたんぱく質の成分が動物性たんぱくに近づくのです」と話している。

同教授はまた、アシュレにはビタミンEをはじめとし、ビタミンBグループも特に豊富に含まれていることも強調し、それらがこどもや成長期の児童にとって重要な栄養素だと話す。

動物性たんぱく質が不足している人や、それらを摂取することができない人々にとっても、アシュレを食べればこれらのたんぱく質を補うことができると教授は語る。スポーツ選手や肉体労働に従事する人々も、健康維持にとって必要なビタミンとエネルギーをアシュレから摂取できるのだそうだ。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:18102 )