ボスフォラス大橋など、民営化
2009年12月21日付 Milliyet 紙

長い間議題にあったボスフォラス大橋と高速自動車道路の民営化が開始された。先日行政裁判所で障害を抱えていた民営化のために必要な法的基盤整備をおこなった。

民営化を可能とするために道路事業局は組織と役割に関する計画の法案を首相府に提出した。このようにして道路事業局が二年間民営化を期待したファーティフ・スルタン・メフメト大橋とボスフォラス大橋および9の高速自動車道路の民営化への展望が開かれた。このプロジェクトは2010年に再び入札実施の準備を行うとされた。計画法案を閣議で扱ってから国会に提出され法制化される。

■ 権限は民営化高等機関へ

消費者保護協会(TÜKODER)は、9の高速自動車道路と2のボスフォラス大橋の事業運営権の移管方法と2008年12月31日までに民営化することを目指した民営化高等機関(ÖYK)の決定の取り消しと進行の停止のため、行政裁判所に申請し実施の中止が決定されていた。理由としては、民営化への移行に関する法律においてこれを認める法的修正が行われる必要性があること、高速自動車道路と橋の民営化の範囲と制限を再び定義すること、民営化した後の事業者と公共機関(間)の権限と責任(の所在)を明確化する必要性があることが強調された。このため道路事業局の権限を明らかにした法案を準備し、最終段階がやってきた。

法案によれば、自動車専用道路、高速自動車道路、大橋、この道路に関連してある維持・管理施設、運行施設の民営化は民営化庁(ÖİB)により実現させられる。入札者と特約契約がおこなわれる。道路事業局は民営化する高速自動車道路と橋のリストに新規箇所を加える権利をもつ。先の入札では運営権は循環モデルが考えられ、特約期間も20年から25年と計画された。再び同じ方法の実施が考えられているとされた。

■ 60億ドルが入ると見込まれる

法案では民営化により見込まれる利益は、民営化庁(ÖİB)の経費と支出を引いたあと、残る額は道路事業局が中央銀行にもつ口座に入金される。法案により一般会計の範囲内にある道路事業局は特別予算を扱う部所とされ、法人格をもつことになる。 2008年に民営化の完了が目指されていた9の高速自動車道路のプロジェクトとイスタンブルにある2の橋の民営化からは高い利益が期待されている。民営化庁(ÖİB)は2007-2008年の初期段階で6の高速道路と2のボスフォラス大橋の民営化を意図した事業計画を準備し、この計画から少なくとも50-60億ドルの利益を得ることが予想されていた。他の計画とともに合わせて得られる収入が100億ドルに達すると予想される。入札に国内と海外のたくさんの企業から申請がくることが予想されている。

■ 通行料金の不払いに厳しい罰金が課せられる

通行料金をとる高速道路で料金を払わず法律違反をした者に適応される罰も法的整備の対象となる。法案によれば、通行料金を支払わないで通行したとされた車両の所有者に道路事業局はその道路の最高額の通行料金と共に料金の10倍の割合で罰金を課す。今日(21日)までに担当省庁により発表された罰金に対し、多くの批判が寄せられた。現在施行となったため、法律違反者はこの罰金の支払いを求められる。

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( 翻訳者:尾形知恵 )
( 記事ID:18118 )