改良型「セッジール2」ミサイル、発射される
2009年12月17日付 Mardomsalari 紙
写真は、2009年12月17日付ジャーメ・ジャム紙1面に掲載されていたもの
写真は、2009年12月17日付ジャーメ・ジャム紙1面に掲載されていたもの

革命防衛隊准将で国防軍需相を務めるアフマド・ヴァヒーディー司令官が見守る中、改良型「セッジール2」ミサイルが「アッラーホ・アクバル」(神は偉大なり)という聖なるコードとともに発射され、完全な成功を収めた。

 イラン学生通信の報道によると、ヴァヒーディー司令官は、同ミサイルの発射前に、次のように述べた。「改良型セッジール2ミサイルで極めて重要な特性は、以前のモデルに比べて、大気圏への侵入速度が高く、地表にある標的に命中する時のスピードも極めて高速で、さらに対レーダー・シールドを利用しているために、対ミサイル用ミサイルによる破壊を防ぐことができる点である」。

 同司令官は更に、「われわれが本日目撃することになるミサイル実験は、我が国の一連の国防力〔を試すため〕の一環として行われるものであり、イラン・イスラーム共和国の栄光に満ちた軍の抑止力を向上させることを目的としている」と述べた。

 ヴァヒーディー国防相はさらに、以下のように述べた。「今回のミサイルは、防衛技術部門の誇り高き専門家や学者、研究者らの手によって設計・製造されたものであり、セッジール2の改良段階にあるミサイルである。同ミサイルは、発射に要する時間を大幅に短縮しており、こうした特性は抑止力の向上にとって重要な点である言える」。

 国防省防衛宣伝課の報道によると、このミサイルは合成固形燃料を使っており、極めて高い操作性・性能を有した二段式ミサイルである。こうしたことから、このミサイルは我が国の軍の戦術力・技術力に、極めて大きな変化をもたらすと考えることができる。

 このミサイルのもう一つの特性として、〔命中精度が〕極めて精確で高いことが挙げられる。また改良型セッジール2、ならびに同発射システムの別の特性として、設置から発射、そして発射地点からの撤収までの一連の作業が極めて迅速であることも指摘することができる。

 このミサイルおよび発射台の設計・製造の全工程は、国防省航空機構の研究者や専門家らの手によるものである。改良型セッジール2ミサイルの発射は、イラン・イスラーム共和国の防衛ドクトリン、ならびに通常のミサイル活動の枠内で行われたものである。

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( 翻訳者:森田沙里 )
( 記事ID:18140 )