イラン全土で神聖なるアーシューラーを汚した暴徒を非難するデモ
2009年12月30日付 Iran 紙
エスファハーン(左上)、シーラーズ(右上)、ケルマーンシャー(左下)、ラシュト(右下)での様子
エスファハーン(左上)、シーラーズ(右上)、ケルマーンシャー(左下)、ラシュト(右下)での様子

【政治部】ホセインの死を悼むアーシューラーの日に神聖を汚す行為が行われたことに対して、イラン国民は昨日、全国17の州で大規模なデモを行った。このデモは本日も、テヘランをはじめ全国各地で行われる予定だ。

 イラン紙記者の報告によると、ホラーサーン・ラザヴィー州、エスファハーン州、ファールス州、東アゼルバイジャン州、北ホラーサーン州、ハメダーン州、フーゼスターン州、ケルマーンシャー州、イーラーム州、チャハールマハール・バフティヤーリー州、スィースターン・バルーチェスターン州、マルキャズィー州、セムナーン州、ゴレスターン州、ギーラーン州、ロレスターン州、及びマーザンダラーン州の各州の人民は、〔今回のデモに〕伝説的な規模で参加し、イスラームの信仰に対して侮辱行為を働いた者どもに対する憎悪を表明した。

 デモ参加者らは口々に、「偽善者に死を」「アメリカに死を」「イギリスに死を」「ホセイン、ホセインこそ我らがスローガン、殉教は我らが誇り」などと叫び、アーシューラーの日に神聖なるアバー・アブドッラー・ホセインを汚した者どもへの憎悪と怒りと、「法学者の監督」論(ヴェラーヤテ・ファギーフ)の原理への支持を表明した。

マシュハド人民、イスラームの価値とヴェラーヤテ・ファギーフへの侮辱行為を非難

 報告によると、マシュハド人民各層は同市のマフディーイェからイマーム・レザー廟までデモ行進し、「偽善者に死を」「反ヴェラーヤテ・ファギーフに死を」「内乱を企てる者に死を」「抑圧主義に与する抑圧分子よ、死せよ、恥を知れ」「緑はアリーの緑のみ、ウマイヤの緑に呪いあれ」「アメリカとイギリスに死を」「イスラエルに死を」などと叫び、イスラームの価値とヴェラーヤテ・ファギーフへの侮辱行為を強く非難した。

 遠方・近辺からイマーム・レザー廟を訪れた人々はさらに、「われわれは〔初代イマーム・〕アリーのゾルファガール〔アリーが持っていたとされる剣のこと〕なり、アリーに身を捧ぐ者なり」「われわれはクーファの民ではない、アリー〔・ハーメネイー〕を一人にはさせない」「ホセイン、ホセインは我らがスローガン、ホメイニーは我らが誇り」「ホセイン、ホセインは我らがスローガン、殉教は我らが誇り」「党はアリーの党のみ、指導者はセイエド・アリー〔・ハーメネイー〕のみ」などと声を上げ、最高指導者のご意向に対する支持を表明した。

 デモ行進に参加した人々はまた、シュプレヒコールをあげながら、選挙後の内乱に関与した者ども、なかでもアーシューラーの日にイスラームの神聖なる価値やヴェラーヤテ・ファギーフを侮辱した者どもに対して、毅然たる対応を取るよう〔当局に〕求めた。

「ウマイヤの避難小屋を閉鎖せよ」

 エスファハーンの革命的ムスリム人民もまた、抗議デモに大々的に参加し、「ウマイヤの避難小屋〔※西側各国の大使館のことか?〕を閉鎖せよ」と声を上げた。

 数十万人にも上るエスファハーン人民が、〔‥‥〕この抗議デモに大々的に参集した。デモには、老いも若きも、小中高の生徒も大学生も、宗教指導者、バスィージ、そして革命的人民も参加し、拳を上げて偽善者ならびに反逆者どもへの憎悪を表明、ヴェラーヤテ・ファギーフへの支持を明らかにした。

 エスファハーン人民は〔‥‥〕「ウマイヤの緑による内乱の企てを暴露せよ、恥知らずな偽善者どもは処刑せよ」〔‥‥〕「〔イスラーム法学者による〕指導なくして、宗教の矜恃もなし」「我らが政府のスローガンは『我が命は指導者に捧ぐ』だ」などとシュプレヒコールを上げて、最高指導者への支持を宣言した。

 最高指導者の指導に忠誠を誓うエスファハーン人民からは、「すべての学生、すべての宗教指導者のスローガンは『我が命は指導者に捧ぐ』だ」「反ヴェラーヤテ・ファギーフに死を」「ホセイン、ホセインは我らがスローガン、〔イスラーム法学者の〕指導は我らが誇り」「偽善者に死を」「ムーサヴィーとキャッルービーを処刑せよ」「われわれはクーファの民ではない、アリーを一人にはさせない」「ムスリムの沈黙はイスラームへの裏切りなり」などのシュプレヒコールも聞かれた。

シーラーズ人民もデモ行進

 最高指導者の指導に忠誠を誓う革命的なシーラーズ人民数万人もまた、昨日、内乱を企てる逆徒によるアーシューラーの日の暴動に抗議するデモを行った。このデモ集会は、昨日朝10時にシーラーズのショハダー(殉教者)広場で始まり、その後ピールーズィー(勝利)三叉路からアフマド・ブン・ムーサー・シャーチェラーグ廟まで、デモ行進が行われた。行進参加者らは、内乱を企てる逆徒や暴徒に対する憎悪の念を表明した。
〔※アフマド・ブン・ムーサー(通称シャーチェラーグ)は第7代イマームのムーサー・カーゼムの子供で、第8代イマーム・レザーの兄弟。シーラーズに彼の廟がある〕

 行進参加者らは口々に、「最高指導者がご命令を下すならば、私は指導者のために命を捧げる」「妥協をする者に死を」「独立、自由、イスラーム共和国」「最高指導者がご命令を下すならば、いつでも殉教の清めを受ける覚悟はできている」「ハーメネイーは我らがウンマの指導者なり、師のスローガンはアメリカとの闘いなり」「おお司法権よ、報復だ、報復だ」「シーラーズ市民よ、誇り高く目覚めよ」「アフマド・ブン・ムーサーよ、お悔やみ申し上げる」「気高き指導者よ、われわれは準備ができてるぞ」などとシュプレヒコールをあげ、内乱を企てる逆徒との対決を求めた。

 彼らはまた、イマーム・ホメイニーや最高指導者の写真、イラン・イスラーム共和国の国旗を掲げた。

タブリーズ人民もムーサヴィーとキャッルービーに対する極刑を求める

 他方、タブリーズのモサッラー〔断食後の礼拝を行う場所〕「イマーム・ホメイニー」の前でも、市民らによる自然発生的な抗議集会が開かれ、「ムーサヴィーとキャッルービーを処刑せよ」とのシュプレヒコールがタブリーズ中に鳴り響いた。

 タブリーズ人民による抗議デモで、群集はモサッラー「イマーム・ホメイニー」に向けて移動し、アーシューラーの日に発生した侮辱行為を非難する革命的スローガンが叫ばれた。デモ参加者らはまた、最高指導者の指導への支持と、外国人の手先に成り下がった愚鈍なる偽善者たちへの憎悪を表明した。

 タブリーズの金曜礼拝導師は、同市の熱烈なる市民らの前で演説し、司法権長官に向けて、「我が国のヘズボッラーな〔=神の党に属する〕人民の我慢はもはや限界だ」と述べた。

 アーヤトッラー・モフセン・モジタヘド=シャベスタリーは、「敬虔なる人民が大切にしてきた神聖を冒せば、自らの邪悪なる目的を達成させることができるなどと想像している、救いようのないおめでたい者たちは、大きな過ちを犯している」と語り、さらに「救いようのない売国奴どもは恥知らずにも、アバー・アブドッラー・ホセインの旗に火を付けるという行為にまで及んでいる。彼らは預言者一族を愛するシーア派信徒数百万人の心をいたく傷つけている」と指摘した。

 東アゼルバイジャン州の最高指導者代理を務める同師はさらに、外国メディアによる悪意あるプロパガンダに触れ、次のように述べた。「西洋のメディアは、タブリーズ市民数名がアーシューラーの日に殺害されたなどと報じているが、最高指導者に忠誠を誓い、預言者一族を愛するタブリーズ人民は、殉教者の長〔=第三代イマーム・ホセイン〕の死を悼む儀式をまったく平穏に執り行った。一部の傭兵どもがタブリーズ市内で跳梁跋扈するスキなど、微塵も与えなかった」。

 さらに、チャハールマハール・バフティヤーリー人民も、ホセインの死を悼むアーシューラーの儀式を汚した者どもに抗議して、デモ行進を行い、叫びを上げた。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:18170 )