モハンマディー司令官:「上層部の中には、敵のパズルのピースになっている者がいる」
2010年01月18日付 Mardomsalari 紙

革命防衛隊参謀本部調整担当補佐官は、「上層部の中には見識不足が原因で、敵のパズルのピースになってしまった者がいる」と述べた。

 イラン学生通信(ISNA)がインターネット・サイト“セパーフ・ニュース”からの引用として伝えたところによると、モハンマディー司令官は「革命防衛隊海軍第一区の勇士たちとの集い」の中で、第10期大統領選挙後の混乱について分析した上で、次のように述べた。「人間はときに、事実の曲解や無理解、思想的逸脱によって、背信と犯罪の首領どもの戦線に与してしまうことがある。そのような人間は、イスラームとイスラーム体制に対して復讐を誓った敵どもが企てていることを、自ら行ってしまう」。

 同氏はまた、「イランの一般人民は、一部のエリートよりも政治的な見識・洞察力をはるかにそなえている」と述べた上で、「もしある人が見識不足のために、敵どもの企てを自ら実行してしまった場合、そのような行為は事実上、敵を助けたことになる。この点において、そのような人間はイスラーム体制に復讐を誓った敵どもと何ら違いは無い」と付け加えた。

 同氏は、「故イマームの言葉を借りれば、〔天国に行くか地獄に行くか、正しいか悪いかを決める〕“天秤”は個々人の現在のあり方によって決まるのであり、いかなるときも、個々人の現在の行為如何をみなければならない。つまり、真理〔=神の法〕こそが〔物事を決める〕基準・指標となるべきなのであって、個々人や集団、政治的党派〔の考え方〕が基準になるのではない」と述べ、さらに「最近の内乱において、〔イスラーム共同体の統一性を乱す「内乱」であるかどうかの〕判断の基準となりうる指標の一つは、アメリカやイギリス、フランス、シオニズム体制、偽善者〔=MKO〕、王政主義者、トゥーデ党員、無神論者が国内の一部党派と同調しているかどうか、彼ら〔=国内の党派〕が〔敵の〕一つの統一的な戦線に組み込まれているかどうか、である」と付け加えた。

 同氏はその上で、「偽善者たちや神聖なるイラン・イスラーム共和国体制に敵意を抱く者たちはいずれも、法律破りの輩どもや内乱を誘発させようとしている者どもによって用意された今回の好機を捉えるべく、手に手を取り合って、革命の礎・柱を標的にし、弱体化させようと目論んでいる。しかし神の導きと、時のイマーム〔=終末の時に再臨すると信じられている第12代イマーム・マフディー〕の代理人であるところの最高指導者の指導・統治によって生まれたこの体制は、弱体化するようなものではなく、悪魔の目論見から守られているということを、彼らは知らない」と語った。

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( 翻訳者:水谷陣也 )
( 記事ID:18342 )