革命防衛隊最高指導者代理:「最高指導者の指導への抵抗は裏切り行為」
2010年01月12日付 Mardomsalari 紙

革命防衛隊最高指導者代理は、「ヴェラーヤト〔イスラーム法学者による監督・後見〕こそ、イスラーム革命体制存続の秘訣である。しかし、最近の事件を見ていると、上層部の一部に〔ハーメネイー最高指導者の〕ヴェラーヤトならびに指導を認めようとしない者がいるようだ」と述べた。

 メフル通信の報道によると、ホッジャトルエスラームアリー・サイーディーは、次のように語った。「〔世界の〕諸国民の歴史を振り返ると、辛い出来事や楽しい出来事、様々な出来事が想起される。そこで目にすることができるのは、神の指導と天のシャリーア〔イスラーム法〕こそ、宗教統治体制の勝利の要因なのであり、〔最高指導者の〕指導こそ宗教統治体制成就のための土台・基礎としての役割を担っている、ということだ」。

 イスラーム革命防衛隊最高指導者代理は、宗教体制にとって最も重要な象徴・指標・基準は神の指導に他ならないと指摘し、「残念ながら、最近の出来事をみると、上層部の一部に〔最高指導者の〕指導を認めようとせず、また〔敵がいかなる存在かを認識する〕『敵学』をよく知らない者がいるようだ。実際、〔最高指導者の〕指導への抵抗は裏切り行為なのだ」と述べた。

 革命防衛隊最高指導者代理はさらに、「残念ながら、上層部の一部にはイスラーム社会に、一神教(タウヒード)の代わりに多神教(シルク)を、神的統治体制の代わりに偶像崇拝(ターグート)を持ち込み、悪行(ムンカル)を善行(マアルーフ)に対峙させようと目論んでいた者がいる」と指摘した。
〔※偶像崇拝(ターグート)は、1979年の革命でパフラヴィー体制を指すときに用いられたことば。また同革命では、イスラームの道徳理念「善(マアルーフ)を命じて悪(ムンカル)を禁ずる」に準じる行為として、ターグート体制であるパフラヴィー体制の打倒が目指された〕

(中略)

 サイーディー師は、最近〔暴動を起こしている〕一部の人物・党派は、貴族派と世俗派からなると指摘し、「これらの内乱(フィトナ)と陰謀は、イラン国民が亡きイマーム〔=ホメイニー師〕とアーヤットラー・ハーメネイーの指導を支持し、それに従ったため、いずれも水泡に帰した」と付け加えた。

 同師は「《ハーメネイーに服従することは、イマームに服従することなり》というスローガンは、イラン国民の意識の奥底から光り輝くスローガンである。それを守り通すことが必要だ」と述べた。

 殉教者たちの家族、〔イラン・イラク戦争で身の危険を顧みず国のために戦った〕献身者たち、国民各層、ならびに体制関係者らが参加して開催された「〔イラン北部〕サーリー県の将校と1,300人の殉教者記念式典」では、我が国の著名なマッダーフ〔※預言者一族の悲劇などを謳い上げる人〕の一人ハージ・サーデグ・アーハンギャラーンが〔殉教者らを賞賛・哀悼する〕頌詩・哀悼歌を歌い上げた。

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( 翻訳者:清水悠史 )
( 記事ID:18308 )