モハンマド・ヤズディー、ラフサンジャーニー専門家会議議長を強く非難
2010年01月26日付 Mardomsalari 紙

ゴム神学校講師協会のモハンマド・ヤズディー会長は昨日、イラン国営放送の幹部らと面会し、その中で「穏健発展党」の党員らの前で行われた最近のハーシェミー=ラフサンジャーニー専門家会議議長の発言に触れ、「ハーシェミーのあのような発言は、最高指導者に対する敬意ではなく、むしろアーヤトッラー・ハーメネイーに対する一種の大胆不敵なる侮辱であるように、私には思える」と語った。

 ファールス通信の報道によると、同師はさらに、「ご存じのように、最高指導者のお言葉は極めて開明的で重要な内容を含んだものである。ところがこれとは反対に、ハーシェミーの発言は両義的で、どのような目的をもっての発言なのか、一向に明らかではない」と指摘、ハーシェミー師の最近の立場を強く批判して、「私には、このような発言の意味が全く理解できない。あなた〔=ハーシェミー〕は最高指導者のご命令によって〔公益判別評議会議長という〕職務を預かった身だ。それでも、このような発言をする〔のはいかがなものか〕」と述べた。

 「私自身、自問自答してみたが、しかしやはりハーシェミーの立場に得心がいかない」。専門家会議の議員である同師はこう述べ、「〔体制内で要職を占める〕上層部は、体制の敵に対する自らのスタンスを明確に述べるべきだ」とした最高指導者の最近のお言葉に触れ、次のように続けた。「ある著述家の言を借りれば、上層部の多くはすでに、上層部の一員足るべき特質を完全に失っており、人民の間に〔支持〕基盤を持たない」。

 同師はその上で、「ハーシェミーは、私もよく知る穏健発展党の党員らとの面会の中で、『現在国が陥っている状況を脱するためには、私が自らの経験にもとづいて金曜礼拝で述べた解決策以外に、解決方法はないと今でも考えている。これを実行に移す必要がある』などと述べていた」と指摘、さらに次のように続けた。
ハーシェミーさんよ、この30年間、あなたは最高指導者と別々だったわけではございますまい。最高指導者がいるところに、あなたはいつもいた。あなたの経験は、ハーメネイー氏の経験と何も変わらないはずだ。あなたは金曜礼拝で、選挙結果には疑義があるなどと述べた。しかし最高指導者は、選挙結果は健全なものだったと強調し、もし問題があるなら、法に則った行動を取るべきだと仰った。

 ゴム神学校講師協会会長のアーヤトッラー・ヤズディーはさらに、「ハーシェミー氏は穏健発展党の党員たちとの面会の中で、〔ムーサヴィー派に敗北を認めさせるのではなく〕『現状では、両派の人物が最高指導者の下に集まって〔話し合いによって〕問題を解決するほかない』などと述べていた」と指摘、ハーシェミー氏のこうした発言を強く批判して、次のように述べた。「体制にたてつく者は、体制から離れた者たちである。ところが、あなたは『両派の穏健な者たちが最高指導者の下に集まって〔話し合いで〕問題の解決を図るべきだ』などと言っている。穏健な人々は、誰に反対しているというのか?〔=穏健な人であれば、そもそもアフマディーネジャードの大統領再選に反対などしない、最高指導者の指示に従順に従う〕」。

 アーヤトッラー・ヤズディーは、ハーシェミー=ラフサンジャーニー師が金曜礼拝で逮捕者らの釈放を要求したことに触れ、「私も彼に会って、何のために〔大統領選の結果に不要な〕介入をしているのか、訊いたことがある。我が国には法律というものがある。この問題を調査する司法機関もある。もしあなたが何か意見を言いたいのなら、まずは体制の安定を図るべきだ。個人的な好みをこの問題に差し挟むべきではない、と言ってやった」と述べた。

 同師はその上で、ハーシェミー発言は両義的であるどころか、それよりもっと悪いと指摘した上で、「ハーシェミーの発言は〔両義的どころか〕三義的、いやそれ以上だ」と批判した。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:18362 )