Q,X,Wの禁止は妥当―欧州人権裁判所、判断
2010年02月02日付 Radikal 紙

欧州人権裁判所(Avrupa İnsan Hakları Mahkemesi, AİHM)は、身分証明書にトルコ語のアルファベットにはないq、w、xの文字の使用を認めないというトルコを妥当であえるとみなした。原告側の弁護士は、裁判所の決定は政治的であるとした。

AİHMは1日、トルコで暮らすクルド人に関係する判決を下した。クルド語で子供たちにつけられた名前を身分証明書に書く際のq、w、xの使用に関係するものである。裁判所は、これらの文字の使用を認めないとするトルコ政府を妥当であるとした。
8名のクルド系トルコ人が、q、w、xの文字を身分証明書の名前に使用できず、国内の司法制度に訴えても結果が出なかったとし、AİHMにこの問題を訴えた。原告たちはAİHMに対し、日常生活で使用しているクルド語の名前を公的な身分証明に記録されないことは、欧州人権条約(AİHS)の私生活の尊重と差別に関する規定に反すると主張した。またトルコに暮らす外国人たちがこの文字をなんの支障もなく使っている現状を指摘した。AİHMは、この問題ついてトルコ政府の対応は妥当であると判断した。

■「判決に良心が傷ついた」
AİHMに訴えた8人のうちの1人のメデニ・アルプカヤ氏は、判決文を見るまでコメントは控えるが、しかし希望する名前を使用できないことは人々の良心を傷つけていると述べた。
「私はこの国で両親が子どもにつけた名前を身分証明書に記載することを当然の権利として認識している。国民の良心もこの要求を正当であるとすると信じている」
一方、AİHMに訴訟を起こしたレイハン・ヤルチュンダー・バイデミル弁護士はAİHMの最近の判決はしばしば政治的であること、判決に対して申立期間である3ヶ月以内に異議申し立てを行う考えを明らかにした。
「最近のAİHMの判決はしばしば政治的であるように思われる。選挙における10%足きり条項が妥当であると看做されることのように。AİHMは少々技術的なものになってしまった。特に東側諸国が崩壊してからはそのように見える。正当な判決ではない。判決は非常に狭い解釈のもとになされた。職務の重責から逃れるために次々と正しくない判決をしている。おそらくこの問題に関係して裁判所を訪れることになるだろう」

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( 翻訳者:高岡望結 )
( 記事ID:18393 )