アフマディーネジャード「イランは中東の先駆的存在」
2010年01月31日付 Mardomsalari 紙

大統領は、「30年にわたり、われわれは毎年、階段を一歩一歩登り続けてきた。すでに頂上は踏破した」と述べ、「神の思し召しがあれば、今年のファジル10日間は、反人間的な資本主義思想・リベラル思想を埋葬する日となろう」と語った。

 イラン学生通信の報道によると、マフムード・アフマディーネジャード大統領は「生徒イスラーム協会連合の先達たち(アーフターブ(太陽)世代)を称揚する会」に出席し、演説を行った。その中で同大統領は、次のように述べた。
〔‥‥〕30年前から40年前を思い出してみよう。当時、どのような状況だったか。イランの状況はどうだったか。預言者の道、イスラーム思想はどのような有様だったか。これに対して現在、われわれはどのようなところに位置しているだろうか。極めて単純な比較だが、明らかなのは、この30年で大いなる飛躍が科学、イラン国民の生活、さらには人類すべての生活に起きたことである。

 大統領はさらに、次のように続けた。
40年前、アメリカの名前を聞いただけで、ヨダレが出てきた人がいた。アメリカを伝説の大国だと考える人もいた。自由、人権、民主主義というまやかしのスローガンが、彼らを引きつけていた。しかし今日、この体制は武力に訴える以外に、自らの存在を証明する手だてをもっていない。つまり、〔アメリカという〕一つの思想・文明は終焉を迎えたのだ。

彼らは経済的な観点からも、行き詰まりに陥っている。彼らは「否定的なプロパガンダはするな」と言ってくるかもしれないが、しかし否定的プロパガンダを阻止したとしても、彼らが生き長らえることは不可能だ。政治的な観点から言っても、彼らには世界のいかなる対立を解決することもできなかった。むしろ、すべて悪化させてきたと言っていい。

 アフマディーネジャード大統領はさらに、次のように述べた。
彼らは凋落・崩壊へと向かっている。それに対しわれわれは、強要された戦争〔=イラン・イラク戦争〕を経験し、敵〔=イラク〕によって我が領土が占領され、多くの国がわれわれに領土を放棄せよ、妥協せよと求めてきた時代を経ながらも、今や「イランは世界で最も強力・強大な国民である」と言えるまでになった。

今日、いかなる大国も、何事かを言いたい場合は、中東で言わざるを得なくなっている。中東は今や、国際関係が形作られる中心地となっているからだ。中東は神の預言者たちが出現した地であり、世界のエネルギーと富の中心である。この地域で「最後のことば」〔=物事を最終的に決める決定的なことば〕を語る者は、世界で「最初と最後のことば」〔=最初の方向性を決定づけ、最終的に物事を決定することば〕を語ることになるだろう。イランが中東で「最初のことば」を語る存在であるのは、明らかだ。今日、イラン国民が選んだ道と理想は、〔諸国民の間に〕栄誉を生み出す方法・手段となっている。それは世界で、多くの人々によって認められている。

 大統領はまた、最近のデンマーク訪問について触れ、次のように述べた。
ヨーロッパの某国で、〔同地在住の〕イラン人たちと面会する機会があった。そこには他の国の人たちも来ていた。私は国際関係〔の現状〕について、数名から意見を聞いた。抑圧諸国が不当な関係を〔国際政治に〕作り上げ、すべてを破壊してきた、イラン人たちはこうした状況を変えようとしているとのご指摘を、彼らから受けた。

 アフマディーネジャード大統領はさらに、次のように語った。
かつて、われわれにはアーフターベ〔※トイレで使うプラスチック製のじょうろのこと。アーフターブで「太陽」の意〕も作ることができないなどと言われていたが、今やわれわれは、衛星〔※マーフヴァーレ。「月のようなもの」という意味〕を天に打ち上げようとしている。まだ初期段階のものだったが、われわれが衛星を宇宙に打ち上げたとき、〔世界の〕多くの諸国民が〔われわれの偉業を祝って〕お菓子を配ったものだ。しかし抑圧主義体制でいかに最先端の衛星が打ち上げられようとも、誰も喜んではくれない。

 大統領は続けて、「30年の間、われわれは毎年一歩ずつ階段を上ってきた。すでに頂上は踏破した」と述べ、「神の思し召しがあれば、今年のファジル10日間は、非人間的な資本主義思想・リベラル思想を埋葬する日となろう。世界中で、革命の花が咲き乱れる時代が始まったのだ」と語った。

 大統領は最後に、第三世代〔の若者〕に向け、次のように語った。
今日あなた方は、先達が大変な苦労をして、比べるもののないほどの自己犠牲によって獲得した預かりものを引き受けようとしている。革命の最初の数年間、昼夜を問わず〔革命のために〕尽力した者もいた。われわれは多くの殉教者を出した。当時、自分の身の安全を顧みた者は、誰もいなかった。あの自己犠牲、あの努力が今日、あなた方に託されているのだ。


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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:18413 )