ウルミエ湖の塩分濃度、高まる
2010年03月29日付 Iran 紙

【ウルミエ=イラン紙特派員】現在、ウルミエ湖の水量が著しく減少しているために、水1リットルあたりの塩分量が340グラムに達する事態となっている。

西アゼルバイジャン州自然環境保護局のハサン・アッバースネジャード総局長は、このように述べ、「ウルミエ湖の水面は14年前と比較して、6.5メートル低くなっている」と付け加えた。

〔中略〕

 アッバースネジャード氏は、ウルミエ湖の水分中の塩分量の平均は、通常で1リットルあたり180~220グラムだと述べ、「現在、ウルミエ湖の水分中の塩分量は水1リットルあたり340グラム以上という過飽和状態に達しており、こうした状況は、この生態環境に唯一存在する生物〔=アルテミア〕を深刻な脅威に晒している」と語った。

 同氏は、ウルミエ湖の水分量減少の最大の原因として、降水量の減少、地表を流れる水の減少、及び地下水の無節操な利用を挙げ、「ウルミエ湖の水量の減少で、湖周辺の土地20万~25万ヘクタールが塩沼になってしまった」と指摘した。

 アッバースネジャード氏は、ウルミエ湖の水危機解決に向けた今後の最重要課題として、周辺地域からの引水や〔‥‥〕灌漑の効率化、耕作方法の改善、ウルミエ湖の水利権の遵守などが計画されていると述べた。

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( 翻訳者:小原智恵 )
( 記事ID:18825 )