海外からの対イラン投資額、60%増加
2010年04月17日付 Jam-e Jam 紙

政府が発表した最新の統計調査によると、世界全体における海外投資額は30%減少したにもかかわらず、イランでは60%増加したことが判明した。

 本紙記者の報告によると、昨年度(西暦)の第二四半期には世界的な経済危機はかなりな程度終息したにもかかわらず、世界全体でみた海外投資額は、いまだ以前の規模には回復していないという。

 このことについて、国連貿易開発会議(UNCTAD)は以下のように発表している。「西暦2009年末における世界の海外投資額は39%減少し、2008年には1.7兆ドルだったものが、2009年には1兆ドルになった。こうしたなか、昨年、海外投資の落ち込みが最も大きかったのは先進国で、41%減を記録した。また、アフリカ諸国での落ち込みは36%、アジア諸国では32%であった」。

 このような中で、イランでは全く逆の展開が見られる。というのも、公表されている正式な数値によれば、昨年中に海外から我が国に引き寄せられた投資額は増加傾向にあるからである。

 イラン投資・経済技術協力機構が発表した数値によると、88年度末〔〜西暦2010年3月20日〕までに当局によって承認された対イラン海外投資額は70億ドルを超え、実際の投資額も20億ドル超となったという。

 同機構は、今年のホルダード月〔〜西暦2010年6月下旬〕までに〔‥‥〕この数字は30億ドルという記録を更新するだろうと予想している。この数字が示すのは、1年半前に世界的な経済危機が発生して以降、イランへの資本の流入は逆に増加し、60%の伸びを経験しているということである。しかしその一方で、世界ではこれとは逆の状況が支配的なのだ。

 本紙記者は、次のように付け加えている。「政府は海外からの投資受け入れに関する法律を抜本的に改正した。これにより、全在外イラン人はそれ以後、外国人投資家として扱われ、他の国の投資家と同じように、同法が提供するすべての便宜を享受する、と規定された。その結果、我が国への資本の流入に肯定的な影響が及んだ可能性が高い」。

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( 翻訳者:渡部智士 )
( 記事ID:18952 )