「UAEのペテン」:UAEはイランに対して根拠のない主張を繰り返し、イスラエルの犯罪行為からアラブ世論を逸脱させようとしている(上)
2010年04月27日付 Jam-e Jam 紙
「イラン固有の3島」と書かれた紙を追うアラブ人のイメージ
「イラン固有の3島」と書かれた紙を追うアラブ人のイメージ

イラン・イスラーム共和国は近隣のアラブ諸国すべてと友好的な関係を維持しようと努力している。ところが、アラブ首長国連邦(UAE)は長年にわたり、3島をめぐって不当な要求を繰り出し、イラン政府との友好関係を損なおうとしている。

 いうまでもなく、ここ最近、UAEが自らの主張を繰り出す際、同国の若き外相にその責任が委ねられている模様だ。同外相はここ数日間で2度にわたり、イラン・イスラーム共和国の領土の一体性を無視するかのような発言を行っているのだ。

 メフル通信の報道によると、UAEのシャイフ・アブドゥッラー・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン外相はパレスチナを訪問した際、パレスチナ自治政府のアブー・マーゼン(アッバース)議長と会談し、その中で、「イランは、大小トンブ島、ならびにアブー・ムーサー島を占領している。これは同国と近隣の全アラブ諸国との関係を緊張させかねない問題である」と主張したという。

 UAE外相は、ロイター通信とのインタビューのなかで、「我々は、イランがこの問題を平和的に終わらせることを望んでいる」と自らの主張を続けている。

 専門家の多くは、このような主張はイスラエルの犯罪行為からアラブ諸国の世論を逸脱させることを目的としたものであり、地域諸国の間に不和を生じさせようとするシオニズム体制の企みに起因している、との見方をしている。専門家らはまた、シオニズム体制はアラブ諸国をこの問題に巻き込むことで、シオニズム体制との対立継続から彼らの関心を逸らさせようとしているのだ、とも指摘している。

 こうした発言の一方で、UAE外相は数日前にも、イラン固有の領土である3島をめぐる問題を、シオニストらによる〔パレスチナ〕占領問題と比較するという軽はずみな発言をしていた。イラン・イスラーム共和国外務省のラーミーン・メフマーンパラスト報道官はオルディーベヘシュト月4日〔4月24日〕、これに答える形で、「我が兄弟であり、友人であるUAEや近隣諸国に対して、言葉使いには十分に注意するよう勧告する」と述べている。

 外務省報道官は、「イラン固有の領土である島々について伝えられていること、つまりイラン・イスラーム共和国とエルサレム占領体制〔=イスラエル〕が〔UAE外相によって〕比較の対象となったとされていることに対し、我々の国民感情は極めて敏感になっている。こうした発言が本当であるならば、この軽はずみな発言に対する国民感情をコントロールするのは難しいのではないかと、我々は感じている」と述べた。

〔中略〕

つづく


Tweet
シェア


つづきはこちら
関連記事(「ペルシア湾」に新名称!?)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:尾曲李香 )
( 記事ID:19035 )