「UAEのペテン」:UAEはイランに対して根拠のない主張を繰り返し、イスラエルの犯罪行為からアラブ世論を逸脱させようとしている(下)
2010年04月27日付 Jam-e Jam 紙

3島問題は40年前に解決済み

 国際関係の専門家であるピールーズ・モジュタヘドザーデ氏は、UAEの主張は非論理的だとし、こうした主張の根元は、古くから伝統的にイランに帰属していたペルシア湾南部全体を英国が占領し、その後さまざまな首長や部族に譲渡した時代に遡ると指摘している。

 同氏は《ジャーメ・ジャム》とのインタビューのなかで、7~8年に及ぶ英国政府文書の調査で得られた証拠資料について指摘し、「英国がイラン領島嶼部を占領して一年が経った1904年、当時のイラン政府関係者らはこの問題を〔ようやく〕認識し、68年間にわたってこれら島嶼部の奪還に努力したのである」と述べた。

 モジュタヘドザーデ氏は、「英国は1968年に、1971年末までにペルシア湾から撤退し、自らが占領していた地域を独立させる意向を発表した。いくつかの案が提示された後、最終的に英国はイランに歩み寄り、一連の交渉を経て、島嶼部はイランに返還されることになった。そして英国外務省の直接の監督の下、『1971年条約』と呼ばれる合意文書が、アブー・ムーサー島の領有権を主張するシャールジャとイランの間で締結されたのである」と付け加えた。

 この国際関係の専門家は、エジプトやサウジアラビア、ヨルダンをはじめとするアラブ諸国も立会人としてこの交渉に参加していたと指摘し、「この問題をめぐるわれわれの対立は、1350年アーザル月〔1971年11〜12月〕に解決しており、現在3島をめぐる問題は、法的観点からは一切存在しない」と述べている。

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( 翻訳者:尾曲李香 )
( 記事ID:19036 )