イラン製ヘリコプター「トゥーファーン」の運用、はじまる
2010年05月02日付 Jam-e Jam 紙


ベイトル・モガッダス作戦〔※〕開始記念日に合わせる形で、イスラーム共和国軍陸上部隊航空隊へのヘリコプター「トゥーファーン」10機の最終納品式が行われた。また、214型ヘリコプターのコンポジットプロペラの大量生産ラインが、国防軍需相出席のもと、運用段階に入った。
〔※ベイトル・モガッダス作戦は、イラン・イラク戦争でのイラン側の作戦名の一つで、1982年5月に実施された。この作戦の結果、イラクによる対イラン侵攻以来占領されていたイラン南西部フーゼスターン地方が、イラン軍によって解放された〕

 イラン国営通信(IRNA)の報道によると、国防軍需相のアフマド・ヴァヒーディ司令官(准将)は、イラン暦オルディーベヘシュト月11日〔西暦5月1日〕に始まり、ホルダード月3日〔5月24日〕のホッラムシャフル解放に終わったベイトル・モガッダス作戦を回想し、「神の助けと、使命感高く、専門的知識に長け、疲れを知らぬ国防軍需省航空産業の職員たちの努力によって、ヘリコプター『トゥーファーン』10機の最終的な納品と、214型ヘリコプターのコンポジットプロペラの大量生産ラインの稼働が始まった」と語った。

 国防相は、このヘリコプターの特徴について説明するなかで、「“トゥーファーン”は、対戦車ミサイル、ロケットランチャー、20ミリ機関砲など、先進の兵器を装備した戦闘ヘリで、きわめて高い機動性を備えている」と述べた。

 ヴァヒーディ氏は、トゥーファーンが戦闘ヘリコプターの分野で注目を浴びている最新技術を備えたヘリコプターだと指摘し、「戦闘ヘリコプターの生産・製造、各種パーツ類の生産〔……〕などについての知識や技術の国産化こそ、今回の重要プロジェクトの成果の一つなのである」と述べ、さらに「全軍最高総司令官〔=ハーメネイー最高指導者〕のご命令にもとづき行われた今回の政策は、自立的かつ優秀なる国防省航空産業にとって、〔軍需品の〕自給自足と大いなる国民的矜恃へ向けた大きな一歩であるといえる」と続けた。

〔後略〕

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( 翻訳者:長島太郎 )
( 記事ID:19044 )