マカーレム=シーラーズィー「革命防衛隊と他の軍との違いは精神性への関心の有無にある」(下)
2010年05月01日付 Mardomsalari 紙

 マカーレム=シーラーズィー氏は、このような違いを維持することが必要だと強調し、「革命防衛隊と世界のその他の軍の違いは、以下の通りである。世界各国の軍は、高い給料と手厚い手当、さまざまな便宜によって自らの軍隊を維持しているが、しかし革命防衛隊が戦場に向かうときのモチベーションは、イスラームとイスラーム体制の強化なのである」と語った。

 同氏は続けて、「こうした精神的モチベーションは、他のモチベーションと比較することなどできない。世界各国の軍隊は敵をみれば背を向けて逃げてしまうが、我々の軍隊は敵の中心部へと突き進む。もし誰かが死ねば、あちら〔=イラン以外の国々〕では嘆き悲しむが、こちら〔=イラン〕では〔戦死者は〕殉教者となり、家族や親族にとっての名誉となるのである」と述べた

 同氏は、こうした違いは革命防衛隊独自のものではないと指摘し、「これは、神の道に殉じた殉教者たちの、1400年間に及ぶ殉教計画の結果なのである。これは文化という形で、預言者の時代より作られ、イマーム・ホセイン[第3代イマーム]の時代に頂点に達し、現在我々に受け継がれているものなのだ」と付け加えた。

 同氏は続けて、「我々はこうした文化の後継者なのであり、これこそが革命防衛隊の真の資産といえるものなのである。敵は、この資産を革命防衛隊から奪い取り、精神的モチベーションを色褪せたものにし、倫理的問題をぐらつかせようと、全身全霊を傾けているのだ」と述べた。

 アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーは、革命防衛隊の各部隊には、必要な教育を施すことが重要だと強調し、「あなた方は、敵の文化的攻撃・動きを十分警戒しなければならない。軍事教練に加え、倫理的・精神的教育を続けることが必要だ」と続けた。

 同氏は、ムスリムが世界最新鋭の装備を身につけることに、イスラームは全く反対していないと指摘し、「世界最先端の道具を身につけ、心理戦に対しても最新の計画を用意することが大切だということに、ウラマーの意見は一致している。しかし同時に、モチベーションの維持も必要だ」と語った

[後略]

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( 翻訳者:森田沙里 )
( 記事ID:19051 )