歴史的景観を損ねないためチャナッカレ大橋の架橋場所変更
2010年05月09日付 Zaman 紙

チャナッカレ(ダーダネルス)海峡に建設予定の橋のルートは、オスマン帝国が抗戦したという歴史的景観を持つ半島の保護の為に北側へ移動された。以前に確定されていたサルチャイ~キリトバヒル間のルートはガリポリ半島の中央部を通っている。橋がシュトリュージェ~シェケールカヤ間を通ることによって長さが200メートル長くなり1600メートルとなった。

チャナッカレ大橋の建設に向け公表されていたサルチャイ~キリトバヒール・ルートはシュトリュージェ~シェケールカヤ(ラプセキ)・ルートに変更された。
この決定は、ビナリ・ユルドゥルム運輸大臣の要望で、チャナッカレ戦争が起きた歴史を持つ半島を守る目的で行われた。なぜなら以前大橋(建設)に向けて公表されたキリトバヒル(ヨーロッパ側)~サルチャイ(アナトリア側)のルートは、1915年にトルコ軍が抗戦したガリポリ半島のただ中を通っているからである。

ルートの変更で橋の全長は200メートル延長された。以前にサルチャイ~キリトバヒール間に建設されようとしていた橋の全長は1400メートルだったが、新しい橋は1600メートルとなった。このようにして、チャナッカレへ架かる橋は、世界で四番目に長い吊橋となる予定だ。また、陸の部分も合わせて全長は2800メートルに達し、接続される道路を加えた橋の建設計画の全長は3860メートルに達する。

片側三車線の計六車線で建設予定の橋は、テキルダー~チャナッカレ~バルケシール間の高速道路計画の最重要箇所である。高速道路計画の建設費用は約50億ドルだが、チャナッカレ大橋の建設費用は10億円程になりそうだ。自動車が通行する予定の橋に、運輸大臣は、鉄道が通ることのできる案も準備している。このことに関する最終決定は入札の段階で下される。

チャナッカレ大橋は、テキルダー~チャナッカレ~バルケシール間の高速道路計画と一緒に建設計画移転法式で入札が行われる予定だ。この道路は、ヨーロッパ南北横断自動車道のクナル・ジャンクションから始まりテキルダーを通り、チャナッカレのガリポリ郡の7,5キロ南にあるシュトリュージェ村でチャナッカレ海峡に達する。ヨーロッパ側のシュトリュージェから始まる橋は、アジア側、チャナッカレのラプセキ郡の2.5キロ南に位置するシェケールカヤという場所でアナトリアへ到ることになる。

橋のルート変更に伴い、テキルダー~チャナッカレ~バルケシール間の高速道路計画におけるチャナッカレ~バルケシール間の場所も再変更された。以前、この高速道路計画はチャナッカレの都市中心部を通るものだったが、結局、町には入らずにラプセキ~チャン~イェニジェ~イヴリンディのルートを通りつつバルケシールの南でイスタンブル~イズミル高速道路に接続する。

イスタンブルの交通渋滞問題の解決策としての意味合いも持つテキルダー~チャナッカレ~バルケシール間高速道路計画は、ヨーロッパからエーゲ海、地中海へ向かう交通がチャナッカレを経由する意味合いとなる。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:尾崎昂 )
( 記事ID:19074 )