在クウェート・イラン大使館が声明を発表:スパイ網との関係を否定
2010年05月04日付 Mardomsalari 紙

【政治部】クウェート紙「アル・カバス」は土曜日、治安関連の高官を名乗るある人物の発言として、クウェートの治安機関がイランのために働くスパイ網を解体したと報じた。またそれを受け、クウェートの国会議員らはイラン大使の国外追放を要求しているという。

 この報道に対し、在クウェート・イラン大使館は対応に乗り出している。

 在クウェート・イラン大使館の声明全文は、次のとおりである。
2010年5月1日土曜日付アル・カバス紙は、イスラーム革命防衛隊配下のスパイ網がクウェート国内で摘発されたとの記事を掲載した。こうした報道を受け、イラン・イスラーム共和国とクウェート政府の関係拡大に不満を募らせる一部分子は、この種の報道を煽り、虚偽を捏造することで、二国間関係を険悪なものにしようと企てている。

プレスやアラブ・メディアの一部で見受けられるこうした根拠のない容疑は、イラン・イスラーム共和国に対するプロパガンダ戦・心理戦として、地域が直面する真の危険すなわちシオニスト体制から注意を逸らすことを目的に、〔イランに対して〕かけられたものである。

在クウェート・イラン大使館は、前述のスパイ網とのあらゆる関係を完全に否定する。

イラン・イスラーム共和国が近隣諸国、特にクウェート政府との関係について掲げている一般的方針は、つねに相互尊重と内政不干渉にもとづくものであり、前述の容疑は全く根拠のないものである。それは、イラン・イスラーム共和国に反対する一部の国々によって、両国間で発展しつつある良好な関係に負の影響を及ぼす目的で、誘導されたものにすぎない。

故に、両国の敵の利己的な宣伝の罠に絡み取られぬよう、彼らの陰謀に十分警戒することが望まれる。

 さてこうしたなか、クウェート議会の議長は、イランとクウェートの関係は極めて良好だと表明し、「摘発されたスパイ網について、コメントを発表することは時期尚早である。われわれとしては、政府が明確な声明を発表し、そのなかで捜査の結果について明らかにすることを期待している」と述べた。

(中略)

 クウェート紙「アル・カバス」の報道によると、最近アラブの一部のメディアは、イランの息のかかったスパイ網がクウェート国内で摘発されたとの妄言を〔さかんに〕喧伝しているという。

 専門家らによると、こうした主張が喧伝されている背景には、〔敵が〕イランに対して心理戦・プロパガンダ戦を挑んでいることが挙げられるという。

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( 翻訳者:三浦由佳理 )
( 記事ID:19080 )