駐アフガニスタン・イラン大使、反イラン運動をめぐって高官らと相次いで会談
2010年05月12日付 Mardomsalari 紙

カーブル駐在のイラン・イスラーム共和国大使は、最近アフガニスタンで起きた反イラン運動〔※〕に関して、同国の高官らと会談を重ねていることに言及した上で、西洋諸国の一部の学術・文化機関がこうした動きに関与しているとの見方を示した。
〔※イランに住むアフガン人約9名が当局によって処刑されたことに対し、2週間前、アフガニスタン各地で比較的大規模な反イラン・デモが発生していた。〕

 ファダー・ホセイン・マーレキー大使は、メフル通信とのインタビューの中で、一部の特殊な集団がアフガニスタンでイランに敵対的な動きを示していることについて、「最近カーブルで起きた出来事は、まやかし以上のものではない。一部の国の文化・政治機関によって操られた、一シナリオに過ぎないだろう」と述べた。

 同大使はさらに、次のように続けた。「少し前に、〔アフマディーネジャード〕大統領はカーブルへの極めて重要な訪問を行った。大統領は6時間に満たない間に、300人から400人の政府・文化関係者やジハード運動の指導者、高官らと、個別に会見したり、集団で面会したりした。これは、世界でも偉大な記録といえよう。このような中、オバマがアフガニスタンを訪れたときなどは、アフガニスタン当局でさえも、最後の最後に訪問が行われていることに気が付いた、という有様だったのだ」。

 イラン大使はさらに、イランとアフガニスタン両国がもつ、歴史的にも文化的にも深い関係に言及し、「この深い関係が、一部の国に懸念と憤りを引き起こしているのである。まさにこのことが原因で、ご承知のような混乱〔=アフガニスタンでの反イラン運動〕が生じてしまったのである」と強調した。

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( 翻訳者:山本和代 )
( 記事ID:19157 )