サイーディー代理「イラン船舶への検査はゲームを敵対的段階へと引き込むだろう」
2010年06月17日付 Jam-e Jam 紙

イラン・イスラーム革命防衛隊の最高指導者代理は、イラン・イスラーム共和国に対する国連安保理による最近の制裁決議について、これ見よがしなプロパガンダにすぎないと指摘し、自国の名誉と安全のためにも、イラン船舶への検査という危険なゲームに立ち入らぬよう、西側諸国に警告した。

 アリー・サイーディー代理はメフル通信とのインタビューのなかで、イランの船舶ないしはイランに向けて航行している船舶への検査について規定した、先の国連安保理決議の条項に対して、革命防衛隊はどのように対応するのか、との質問に答えるなかで、「先の決議に含まれているこうした条項が実際に実施されれば、ゲームは敵対的段階に突入するだろう。具体的には、イランは対抗措置を講ぜざるを得なくなるだろう」。

 同代理は、革命防衛隊は全軍総司令官〔=ハーメネイー最高指導者〕の指揮下にあり、総司令官がこのことについて発令する命令は、いかなるものであれ、力強くかつ毅然と実行されるであろうと指摘し、「イスラーム革命防衛隊はいかなる者にも、媚びへつらうようなことはしない。〔イランの国益を脅かす者に対しては〕最高の力をもって対処するだろう」と語った。

 同代理は、イラン・イスラーム共和国の軍は現在、高度な態勢を維持していると述べ、「イランは、敵に対してあらゆる軍事行動ができるよう、必要かつ完璧な態勢を備えている。我が国の人民も、〔イランの〕『核化』の代償を〔喜んで〕支払うだろう」とした。
〔※訳註:「核化」という語は、「核技術の保有化」という意味にも取れるし、「核兵器の保有化」という意味にも取れるが、イランの現在の公式の立場では、前者を意味する〕

 サイーディー代理は、革命防衛隊に対する敵の制裁は我々にとっても名誉なことだと述べ、「革命防衛隊はこれまでも常に、最も困難な状況のなかで仕事を成し遂げてきた。したがって、どのような制裁も受けて立つ所存だ。革命の防衛のために、自らの道を歩むのみである」と語った。

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( 翻訳者:井口秀太 )
( 記事ID:19517 )