ドネル・ケバブ、日本で大人気
2010年08月02日付 Radikal 紙

生魚と米を用いた伝統的な食べ物「寿司」に代わるものとして、日本では近頃トルコのドネル・ケバブの店が増加している。

首都東京に集中する何十ものドネル・ケバブ店の経営者の一人であるビロル・ギュンドゥズさんは、10年前に日本にやってきたと話した。

生魚と米から作られる寿司が日本の主な料理であり、日本を訪れる人々も好きでよく食べると述べる同氏は、「そのため寿司が好きで、味覚がトルコ人と似ているとは思えない日本人は、ドネル・ケバブにすぐにはなれなかった」と述べた。

同氏は、東京のほとんどすべての通りで、さらにはいくつかの路地の小さな場所でさえも、トルコ人が経営するドネル店を見つけることが可能であるとし、次のように語った。
「私はデニズリ出身です。妻と二人の子供は故郷にいます。日本で稼いだお金で家族を養うために働いている。日本に初めて来たときは一時期、雇われて働いていたが、雇い主と合わずやめて、自分で商売を始めた。最初の何年かは上手くいかなかった。まず言葉の問題があった。とにかく日本語を知らなければここでは生きていけない。言葉の問題を解決し、日本人にドネル・ケバブを好きになってもらったら、私の仕事はうまくいくようになった。

ここで生活条件は非常に難しいもので、トルコでの生活環境とは全く異なっている。一人で、狭く2部屋の質素な部屋に住んでいたとき、家賃月8万円で、借りた店舗は月10万円だ。だからこれらのためだけにおよそ2700TL(約17-18万)を家賃として払っている。日本は世界で最も物価が高い国の一つだ。このため『日本人はドネル・ケバブが好きらしい』という理由で、あたふたと急いで、懐状態も考えずにここへきてはいけません」

同氏は、ドネル・ケバブと同じように日本人はトルコ料理を好み、町で多くのトルコ料理店を見つけられると話し、「日本人に寿司は欠かせないものであるが、私たちはドネル・ケバブを好きになってもらうことに成功した。物価が高くなかったら日本はトルコ人にとって天国だ。なぜなら、日本では、ヨーロッパの一部の国にみられるような、トルコ人への偏見がないからだ。日本人は、トルコ人がとても好きだ」と話した。


食品業界
日土商工会議所所長ソネール・オネル氏は東京だけで100近いドネル・ケバブ店があり、約40のトルコ料理屋があることを明らかにし、日本で最も有効な投資分野は食品業界であると話した。

同氏は、日本で広範囲に事業を展開している28のトルコ企業があり、これらの大部分が食品と土産品を扱っていると話しながら、「しかし近年ドネル・ケバブ店の増加が顕著である。これもケバブ料理人の技量のたまものであると考えている。なぜなら、ここでも少なくともトルコでのドネル・ケバブ店ぐらい素晴らしいドネル・ケバブを作り、顧客に提供するドネル・ケバブ店があるからだ」と話した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:尾形知恵 )
( 記事ID:19839 )