オバマ・アフマディーネジャード会談の可能性、高まる
2010年08月14日付 Jam-e Jam 紙

米国家安全保障担当大統領補佐官は発言のなかで、アメリカとイラン両国の大統領が国連総会の傍らで会談を行う可能性があることを明らかにした。

 ジェイムズ・ジョーンズ大将によると、バラク・オバマ米大統領もマフムード・アフマディーネジャード大統領も、ともに9月の国連総会に出席する予定であり、そうである以上、両者がその場で会談する可能性があるという。

 中央報道局が伝えたところによると、ジョーンズ大統領補佐官はしかし、会談に前提条件を設け、イラン政府に対し「特典」を要求している。同補佐官はこうした「特典」として、特に「核問題をめぐる交渉再開に向けて、イラン側が〔建設的な〕アクションをとること」、そして「〔国境侵犯の容疑でイランで拘束されている〕3名のアメリカ人の解放に向けて、対応をとること」の二つを求めているという。

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 アフマディーネジャード大統領が〔8月2日に〕米大統領に直接会談を呼びかける発言を行った翌日、オバマ政権はこの提案を拒否する姿勢を示していた。例えば、ホワイトハウスのロバート・ギブズ報道官は記者らに向けて、イラン核計画は違法であると主張した上で、「われわれは、〔話し合いのテーブルに〕つくことを希望していると、いつも述べてきた。イラン核計画に関し、もしイラン側にそれ〔=話し合い〕を行う真摯な姿勢があるのであれば、協議を行ってもよいと言ってきた。しかしこれまで、こうした真摯な姿勢は〔イラン側に〕見られなかった」と述べていた。

 また、フィリップ・クローリー米国務省報道官も、バラク・オバマとの直接対話を求めるアフマディーネジャード提案に関し、イランは国連安保理や米、EU、その他によって課された制裁圧力を感じていることが、イランが米政府との話し合いの姿勢を示している理由だろうとの見方を示していた。

 しかし、こうした米政府報道官らの発言があった翌日、バラク・オバマ大統領は複数の記者らをホワイトハウスに招き、そこでイラン側の協議の呼びかけに対し、これまでの立場を変えて、前向きな姿勢を示したのである(とはいえ、同大統領は当初、イランに対して自らの核活動が平和目的であることを証明するよう求める〔など強圧的な〕姿勢を示したことも事実だが)。オバマ大統領はそのなかでまた、アフガニスタン情勢をめぐる協議も、米イ両国間で話し合いを行う際のアプローチの一つになり得るとも指摘していた。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:19945 )