アフマディーネジャード「敵は制裁によってイラン経済への足場を失った」
2010年08月09日付 Jam-e Jam 紙

大統領は、強権的列強〔=欧米〕による対イラン制裁が、ドルによる世界支配の終焉へと向かう急激な動きの始まりとなるだろうと指摘し、「敵どもはこれらの制裁によって、イラン経済への足場を失ったのだ」と述べた。

 中央報道局の記者の報告によれば、マフムード・アフマディーネジャード大統領は昨日、旧国会議事堂で開かれた第8回「世界モスク週間祝賀祭」で、「制裁によってイラン国民を弱体化させることはできない。むしろ、彼らの不撓不屈・独立不羈の精神を日毎に高めてくれるだろう」と明言した。

 大統領はまた、制裁に対抗するために採られた一部の決定事項について言及し、「これについて委員会で採用された決定事項により、われわれは国内生産の拡大とイラン製造業のグローバル化のチャンスとして、制裁を利用することになった」と述べた。

 アフマディーネジャード大統領はさらに、「世界に新たな経済秩序を打ち立てんとする彼らの醜悪なやり方を逆手にとるつもりだ」とも述べた。

〔中略〕

 大統領は、アメリカが抱える1兆4800億ドルもの財政赤字について指摘し、さらに「1ドルのために人を殺す彼らは、ドルの世界支配によって自身の問題を解決し、そうすることで世界の他の国々に自らの問題を転嫁しているのである」と付け加えた。

 大統領はさらに、アメリカの奴隷制について言及し、また強権的な国々〔=欧米諸国〕によるアフリカ諸国の鉱山略奪を批判し、次のように付け加えた。「彼らはこうした略奪によって自国を繁栄へと導き、そうした〔繁栄した〕状態は自らの正しさを証明するものだなどとうそぶいている。もちろん、一部の考えの浅はかな人々も、それを信じ込んでいる」。

〔中略〕

 アフマディーネジャード大統領は「〔アメリカという〕世界支配体制による覇権の時代は終わろうとしている。ムハンマド的純粋イスラームの思想と、人間性に基づく発展的潮流が台頭してきている」と指摘した。

 同大統領はまた、ある思想や文化が持続力を獲得するのは、そこに魅力があるときであると指摘し、「イランから広まっていった文化〔※欧米列強への抵抗思想のことを指しているものと思われる〕こそ、いまや〔世界の〕諸国民が熱心に追い求めているものに他ならない」と述べた。

〔後略〕

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( 翻訳者:加藤祐大 )
( 記事ID:19975 )