専門家会議議員「アメリカ人たちがイスラームに傾きつつあることが敵の怒りを刺激している」
2010年09月16日付 Mardomsalari 紙

テヘラン選出の最高指導者専門家会議議員は、アメリカでコーランが焼却された事件についてふれ、「アメリカの人民自体が成長し、イスラーム〔への信仰〕に大々的に傾きつつある状況が、大国の怒りを刺激しているのだ」と述べた。

 ホッジャットルエスラームのマフムード・アラヴィー師はメフル通信とのインタビューのなかで、イランでイスラーム革命が起きて以降、イスラームは日増しに拡大を続けていると指摘した上で、「あらゆる制裁にもかかわらず、自らの足で立ち、さらにはイスラーム教徒や自由を希求する者たちすべてに影響を与えるのことのできるような国家がイランに成立している様を、西洋世界は今、目の当たりにしているのだ」と語った。

 同師はさらに続けて、「イスラームは、人類が必要としてきたものに答える能力が自らにあるということを見せつけてきた。道に迷った世界のすべての自由希求者たちは、自分自身〔の本当の姿・位置・役割〕をイスラームの中に見出してきた。その一方で、〔イラン以外に住む既存の多くの〕イスラーム教徒たちは〔真の〕イスラームを広く宣伝するための手段を享受できずにいる」とも述べた。

 国軍駐在の最高指導者代理を務めたことのある同師は、「抑圧戦線」〔=欧米諸国〕はイスラームとの対決で敗れ去ったと強調し、さらに次のように述べた。「彼ら〔=欧米諸国〕がイスラームの神聖なる書物を焼こうとしたのは、このこと〔=イスラームとの対決で敗れ去ったこと〕が理由なのである。それは確かに、物質的な観点から見れば、単なる紙にすぎない。しかし、そこに書かれている内容は、イスラーム教徒にとって神聖なものだ」。

 同師は今回の事件の二つ目の理由として、「エルサレムの日」〔※ラマダーン月の最後の金曜日のことで、パスレスチナの解放を訴える官製デモがイラン全国で行われる。今年は9月9日に行われた〕を圧倒するような潮流を西洋が作り出そうと考えたことが挙げられると指摘した上で、「〔……〕これらはすべて互いに、一つの陰謀の存在を物語っているのだ」と述べた。

 ホッジャットルエスラームのアラヴィー師はコーラン焼却事件について、事件を起こした当人にのみ限定されるような問題ではないと指摘した上で、「この侮辱行為に関わった者たちや、それを大々的に報じた者たち全員に罪がある。彼らは自身の行為について、説明責任がある」と語った。

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( 翻訳者:長島太郎 )
( 記事ID:20236 )