アフマディーネジャード「イランに敵対的な行動はいかなるものであれ、イスラエルの『時代のステージからの抹消』を意味する」
2010年09月07日付 Jam-e Jam 紙

アフマディーネジャード大統領は、一日間の日程で行われたカタール訪問を終え、月曜日の朝に帰国した。

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 大統領は、カタールのハムド・ビン・ハリーファ・アール・サーニー首長との共同記者会見で、「敵に対するイラン国民の力は決定的であり、それは〔敵を〕後悔に縁に追い込むほどのものである。イランに敵対的な行動はいかなるものであれ、敵の覇権・栄華の終焉をもたらすだろう」とし、さらに「シオニスト体制は、イラン国民にとって〔尊重されるべき国として〕考慮される存在ではない」と語った。

 アフマディーネジャード大統領はまた、「明らかなように、シオニスト体制やアメリカは中東諸国に進撃することができるときも、そうすることができずにいる」と指摘した上で、さらに「シオニスト体制は無駄な協議〔※2010年9月2日にワシントンで行われた、オバマ米大統領仲介のイスラエル、パレスチナ自治政府間の和平協議〕を行うことで、自らの延命を図っているが、しかしこの体制はもはや、ガザ地区やレバノン南部で、何ら有効な手だてを打つこともできないのである」と述べた。

 大統領は「シオニスト体制はイランに対して何もできない」と強調し、さらに「イランへの敵対的行為はいかなるものであれ、イスラエルの『時代のステージからの抹消』を意味することを、彼らも分かっているはずだ」と明言した上で、次のように続けた。「敵に対するイラン国民の力は決定的であり、それは〔敵を〕後悔に縁に追い込むほどのものである。イランに敵対的な行動はいかなるものであれ、敵の覇権・栄華の終焉をもたらすだろう」。

 アフマディーネジャード大統領はまた、アメリカの軍事的弱点について触れ、「今日アメリカは思わしくない状況に置かれている。また言うまでもないことだが、イランに対峙しなければならない理由もない」と語った。

 大統領はさらに、次のように加えた。「歴史を通じて、アメリカ政府やシオニスト体制が本物の戦争を行ったことなど一度もない。彼らはベトナムで非武装の住民と対峙した。またイラクとアフガニスタンでも、本格的な戦闘は起こっていない。サッダーム政権・バース党体制の軍は、そもそも戦闘を放置して逃げ出した。実際にアメリカ軍は、無防備な状態となった国土を目にしたのである。アフガニスタンでも、誰一人としてアメリカ軍に対して抵抗しなかった」。

 アフマディーネジャード大統領はその上で、「本物とは言えないような戦争で行き詰まり、イラクから退散しようとしているような軍が、〔イラン・イラク戦争という本物の戦争を経験したイランとの〕本格的な戦争に乗り出すことができるなどと、誰が信じるだろうか。アメリカにはこのことをちゃんと理解している賢明な人物も、確かにいるだろう。だからこそ彼らは、心理戦を仕掛け地域で対立を煽るために、対イラン攻撃といったこと言い出したりしているのだ」と指摘した。

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( 翻訳者:鳥光真理子 )
( 記事ID:20353 )