黒海産きのこ20種、ヨーロッパ市場に
2010年10月11日付 Milliyet 紙


スィノップからグルジアまで、黒海地方のほぼ全域に生えてる約20種類のキノコが、仲介業者を通じてヨーロッパに輸出されている。ギレスンの施設で洗浄されたあと、保存処理されたキノコは、受注後包装され、フランスをはじめヨーロッパ各国へ送られる。

ギレスンでキノコの販売を行うトロスラル食品者の経営者、ハサン・アクシェン氏は、AA通信との記者会見で、ギレスン中心部の町や村で採集されたキノコをフランスはじめヨーロッパ各国へ輸出していると述べた。

1985年以来、国全体でキノコを集め、国外に輸出しているアクシェン氏は、「ギレスンの組織産業地域にあるクムヤル水産加工施設の使用に関して合意した。ギレスン都心部と周辺の村々で採集したキノコはこの施設で保存処理される。注文を受けると包装されて国外に送られる」と話した。

アクシェン氏は、地域に生息する豊富なキノコの種類を、地域住民は知らないと述べ、「スィノップからグルジアまで、黒海地方にはおよそ20種類のキノコがあります。この地域の住民はこれらのキノコのうち多くが食べられるものであるということを知りません。そのため、毎年大量のキノコが森で朽ち、駄目になっています。国民にこれらの情報を提供し、自然の産物であるキノコを大切にし、かつ地域の住民らが生計を立てる手段としたいのです」と話した。

アクシェン氏は、キノコの旬は7月初旬から45日間と言い、以下のように続けた。

「この周辺で、キノコの旬は7月初旬に始まり45日間続きます。この時期採れるのは直キノコと呼ばれる一種のみです。近隣住民は、このキノコも食べられるということを知りません。我々はできる限りのひとにこのキノコは食べられることを知らせ、望むならば採集して我々に販売することができると話しています。我々の話を聞いた村々でキノコを採集する人々から、キノコの品質に従って代金を支払いキノコを購入し、施設で処理しています」

■「8トンの秋キノコを輸出しました」

アクシェン氏は、9月からギレスン中心部と周辺の村々で行われた活動の結果、8トンのキノコを採集を輸出したと発表した。

アクシェン氏は、周辺で行う活動によって今後もキノコの輸出が増えると予想し、「キノコの輸出量は今のところ、目標を大きく下回っています。地域で行う諸活動、とくに宣伝活動によって黒海地方に生息するすべての食用キノコの種類を把握したいと思います。条件を満たせば、年間およそ100トンを輸出できると計算しています」と述べた。

■「地域住民の意識向上が大切」

アクシェン氏は、食用キノコの種類と貿易に関して、地域住民の意識向上は地域に大きな経済利益をもたらすだろうと強調する。そして、「トルコには完全に野生で、世話をせずとも生えてくるたくさんの種類の食用キノコがあります。これらの種の多くは、ヨーロッパでは人工的に生産が試みてられているものです。一方トルコではたくさんのキノコが勝手に生えてくるので、気付かないがために森の中で朽ち、ダメになっているのです」と話した。

アクシェン氏は、周辺で行う活動によって今後もキノコの輸出が増えると予想し、「キノコの輸出量は今のところ、目標を大きく下回っています。地域で行う諸活動、とくに宣伝活動によって黒海地方に生息するすべての食用キノコの種類を把握したいと思います。条件を満たせば、年間およそ100トンを輸出できると計算しています」と述べた。

アクシェン氏は、キノコの生産と貿易に関して出来る限りのことをしたが、十分な周知の方法がなくて、住民に情報が伝わらなかったと述べ、この件で地域住民の意識向上が不可欠であることや、食用キノコが周辺部の経済、特に山村の住民らの多大な補足収入を供給できるだろうと強調した。

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( 翻訳者:木村納菜 )
( 記事ID:20364 )