日本、アーザーデガーン油田から完全撤退か
2010年10月05日付 Mardomsalari 紙

日本政府と日本の石油会社INPEXは、イランのアーザーデガーン油田開発計画からの完全撤退を決意する可能性が出てきた。

 ISNA(イラン学生通信)によると、日本の大畠章宏経済産業相はこの問題に関して、「このような決定が検討中であることは聞いている」と述べたという。

 INPEXは2004年にアーザーデガーン油田の採掘権の75%を取得した。しかし、開発計画の長期にわたる中断の後、権益比率を10%に引き下げた。

 ノーボスチ通信によると、対イラン経済制裁が適用される会社リストにINPEXが含まれる可能性がある、との通知がアメリカから日本に送られ、このことが同社がアーザーデガーン計画からの撤退を検討する要因となった、と一部専門家らは指摘しているという。

 アーザーデガーン油田は世界最大級の油田で、石油埋蔵量は250億バレルに上ると推定されている。

 ところで、南部アーザーデガーン油田の開発交渉が中国企業と行われており、間もなく合意がなされるだろう、との発表が以前あった。

 国営イラン石油公社のアフマド・ゴルエバーニー代表は1ヶ月前、ISNAとのインタビューでこう述べ、「南部アーザーデガーン油田の開発を目的とした交渉は、北部アーザーデガーンとは別個に進められている」と語った。

 なお、最新の公式発表によると、中国のCNPCはNICOがアーザーデガーン油田に対して有していたシェアの70%を買収し、残りの20%についても融資を行うことになっている。

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( 翻訳者:多田直輝 )
( 記事ID:20380 )