アフマディーネジャード「世界の状況を変革するために、われわれは立ち上がる必要がある」
2010年10月07日付 Mardomsalari 紙

アフマディーネジャード大統領は、「〔欧米に代わって〕世界秩序の運営に乗り出さざるを得ない状況に、われわれは置かれている」と述べ、「世界の状況を変革するために、われわれは立ちあがる必要がある」と述べた。

 イラン国営通信(IRNA)の報告によると、マフムード・アフマディーネジャード大統領はゴレスターン州訪問の二日目、同州の〔国会・地方議会〕議員や文化人らとの集会で、「イランには〔中東の重要なアクターであるという〕地域的な立場があるが、しかし人類の要求にこたえる義務もある」と付け加えた。

 同氏はまた、「人類史上、もっとも大きく、また未来の世界をもっとも左右するような要求がイランに対して向けられている。〔イランは〕自国を建設し、自らの要求をかなえるだけでなく、この歴史的な必要にも、注意をむけていかなければならないのである」と明言した。

 アフマディーネジャード大統領はさらに、「神の恩寵により、資本主義と世界の資本家たちは早晩、歴史の一部となるだろう〔=滅亡して、過去の事象となるだろう〕。彼らの崩壊の兆候は、火を見るより明らかである」と指摘した。

 アフマディーネジャード大統領はまた、「しかし、なんらかの思想体系なくして、世界を運営することはできない。このような思想体系は今日、イランで息づき、花開いている」と語り、さらに「声を一つにして神の唯一性を叫んでいるのは、〔世界でも〕イラン国民だけである。今日、イランという国家を建設することは、全人類に対して進むべき道を切り開くことでもあるのである」と付け加えた。

〔‥‥〕

 アフマディーネジャード大統領はまた、「近年の経験がはっきりと証明しているように、理想を手に入れ、正義にもとづく世界秩序を実現することは、達成可能である」と指摘し、「マルクス主義国家が消滅したように、資本主義体制も崩壊するだろう。これらの体制〔=共産主義体制と資本主義体制〕が退場する運命にあるように、平和と正義が到来する運命にあるのである」と語った。

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(本記事はAsahi中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:山本和代 )
( 記事ID:20394 )