イラン、OPEC議長に内定:36年に及ぶ夢に終止符
2010年10月16日付 Jam-e Jam 紙

苦節36年、ついにイラン石油大臣が2011年、石油輸出国機構(OPEC)の議長に就任し、この重要機構の力を支える柱の一つを手に入れることになった。

 複数の通信社の報道によると、OPEC加盟国は、同機構の本部の置かれたオーストリアの首都ウィーンで開かれた第157回総会において、現イラン石油相のセイエド・マスウード・ミールカーゼミー氏を〔次期〕OPEC議長に前回一致で選出した。この決定は先の木曜日に開かれたOPECの会議で採択された。

 現在、エクアドルのウィルソン・パストル石油相がOPEC議長を担っており、イラン石油相はOPEC副議長を務めている。ミールガーゼミー石油相はイラン暦89年デイ月から始まる西暦2011年から、正式に世界最大の石油輸出国機構の議長を務めることになる。OPECには自らの運営・管理機関として、議長職と事務局の二つが存在する。

〔‥‥〕

・対イラン制裁はイランの石油産業に何ら影響を及ぼしていない

 ミールガーゼミー石油相はOPEC第157回総会の傍らで、制裁がイランの石油産業の発展に影響を及すようなことはまったくないと述べた。

 RTT通信によると、マスウード・ミールガーゼミー氏は「数々の制裁も、イランの石油産業にはいかなる影響も与えないだろう」と発言し、さらに「イランの石油部門に損害を与えようとする活動は、いかなるものであれ、そのような活動を行っている当の国に損害をもたらすだけだ」と警告した。同氏はまた、「イランなくして、世界のエネルギー安全保障は無意味だ」と強調した。

 ミールガーゼミー氏はまた、イランがガソリンの生産で自給自足を成し遂げたことについて言及し、西暦2013年までにイランに新たな石油精製工場を6棟建設するだけの能力が、国内には存在すると話した。

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( 翻訳者:小野大器 )
( 記事ID:20476 )