イランの最新の原油埋蔵量、1500億バレル
2010年10月30日付 Jam-e Jam 紙

OPECイラン代表:OPEC、そして世界の原油埋蔵量におけるイランの地位は第2位

 石油輸出国機構(OPEC)のイラン代表は、〔原油埋蔵量で〕イランがOPEC第2位の地位を失ったとするに対し、「イランの最新の原油埋蔵量は1500億バレルと推定されており、この数字は〔原油埋蔵量における〕世界でのイランの地位が第2位であることを保証している。このことはOPEC事務局にも正式に通知されている」と答えた。

 モハンマドアリー・ハティービー氏は、テヘランのモサッラー〔※断食明けの集団礼拝が行われる場所〕で開催された第17回マスメディア展覧会の視察の合間に行われたジャーメ・ジャム紙の取材に対し、次のように付け加えた。「近頃、イランがOPEC第2位の原油生産国にして世界第2位の原油埋蔵量の保有国としての地位を失ったとする宣伝が行われ、イランの代わりとして一部の国々の名前が挙がったことさえあった。しかし、OPECに正式に通知されたように、最新の推定によると、イランの原油埋蔵量は1500億バレル以上であり、これまでの推定量と比べて増加している」。

 同氏は、どれだけ増加したのかついては言及せずに、こう加えた。「この埋蔵量は、OPEC第2位の産油国としてであれ、世界第2位の原油埋蔵量の保有国としてであれ、イランが第2位の地位を確保していることを保証するものであり、このことに関して疑いの余地はない」。

 ハティービー氏は、イランの石油・ガス産業は活況を呈していると指摘した上で、「複数の調査からも、イランにおける石油及びガスの生産量は過去数年に比べて減少しておらず、むしろ新たな市場開拓とともに石油の輸出量は増加していることが分かっている」と語った。

 OPECイラン代表は、石油産業における外国投資の増加を指摘し、以下のように述べた。「制裁にもかかわらず、多くの石油会社はイランとの関係を断絶しようとはしていない。圧力を受けているにもかかわらず、彼らは我が国の石油・ガス産業への関与を続けており、最近でも、新たな投資提案をめぐって交渉が行われたところである」。

 同氏は、「2011年にイランがOPEC議長のイスを得たことも、OPEC、そして世界のエネルギー市場全体におけるイランが地位が上昇していることを物語るものだ」と指摘した。

 ハティービー氏は、イランの輸出向けの石油の大半が海上に留まっているとの情報を否定した上で、「石油・ガス分野の輸出状況は正常であり、この問題はただの噂に過ぎない。油槽船が港で数日間待機したからといって、石油の輸出がストップしたと言うことはできない」と明言した。

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( 翻訳者:小野大器 )
( 記事ID:20616 )