アフマディーネジャード、原理派議員らと会合:詳細が明らかに
2010年10月31日付 Jam-e Jam 紙

サドル氏「この会合は、原理派の有力者らの間の意思を統一するために開かれた」。

 木曜日〔=10/28〕の夜にアフマディーネジャード大統領と一部の原理主義者たちの間で行われた会合は、実際のところ、同大統領と原理派の関係にとって転換点となるものであった。

 過去数年間つねに、超党派的な行動を取っていることを強調してきたアフマディーネジャードは、木曜日の夜、原理主義者たちの一団をシャヒード・ベヘシュティー・ホールに招き、原理主義という党派・潮流が取るべき今後の方向性について議論・意見交換を行った。

 こうした会合が開かれる一方で、アフマディーネジャードばかりか、彼のプレス問題担当顧問を務めるアリー・アクバル・ジャヴァーンフェクルといった一部側近らも、大統領は原理主義という党派・潮流を超えた存在であると公言するようになってきている。

 ここ数年、原理派内での新たな分派形成の動きが〔メディア上で〕描かれ、「政府支持派」とか「批判的原理派」といった名称を見かけるようになったのも、こうした考え方・発言が原因となっている。

 実際、政府の一部政策に対してきわめて批判的な、こうした「批判的原理派」から、〔アフマディーネジャードに対する〕厳しい批判の声が上がるのを、われわれはときに目にすることがあるのも事実だ。

 このような雰囲気の中、アフマディーネジャードの招きによって大統領と原理主義者らの間で会合が実現し、中心的テーマとして、原理派内部の結束維持の必要性が強調されたことは、イランの政治力学にとって、重要な出来事と理解することができよう。

 これに加えて、大統領はこのような会議を開くことによって、補助金廃止法の施行に関する「批判的原理派」の意見を聴取し、同法の施行を円滑化させる意図があるのではないか、との憶測も強まっている。

〔‥‥〕

 木曜日の夜に行われた大統領と原理主義者たちの会合は、《イマームと最高指導者の路線を支持する戦線》の事務局長であるハビーボッラー・アスギャル=オウラーディーと大統領の間で行われた私的会合以来、2ヶ月半ぶりのことである。

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( 翻訳者:日下涼 )
( 記事ID:20647 )