イスラーム革命最高指導者「バスィージ隊員であり続けるには、常に警戒を怠らないことが必要」
2010年11月27日付 Jam-e Jam 紙

ハーメネイー全軍最高総司令官、ガディールの祝日に開かれたバスィージ隊員11万人集会にて「バスィージは日に日に成熟の度を増している」と強調

 イスラーム革命最高指導者アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、「ヴェラーヤトとエマーマトの祝日」にして、アーザル月5日〔西暦11月26日〕のバスィージ設立記念日を目前に控えたガディール・フンムの祝日〔11月25日〕において、11万人のバスィージ隊員を前に、「ガディールでの偉大なる出来事が真実であることは、〔アリーが〕イマームにして公正なる指導者であることを世に顕示するものであり、また歴史を通じた全人類社会にとって実に幸運なことでもある」と語った。〔※〕

 同氏はさらに、バスィージの持つ無類の輝きを指摘した上で、「バスィージ隊員であり続けること、そして献身・見識・忍耐を強化することこそ、信心深きイラン国民が最終的な勝利を収めるとした神の破られることのない約束が果たされるための秘訣なのである」と述べた。

〔‥‥〕

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、献身と見識こそバスィージを支える基本的な柱に他ならないと指摘し、次のように続けた。「この2つの決定的要素には、相乗効果がある。つまり、自らの見識を高めれば高めるほど、彼の献身さもより高まり、また献身的であればあるほど、その分だけ神は見識の光を彼に授けるだろう」。

肉欲こそ見識を曇らせる最大の要因

 イスラーム革命最高指導者は、見識を曇らせる最大の要因として肉欲の存在を指摘し、88年〔2009年〕の〔大統領選後の〕用意周到かつ複雑怪奇なる暴動で一部の人物が示した行動に触れた上で、以下のように続けた。「あの事件では、暴徒たちが権力を手に入れるために国益を無視し、明白なる真実の道に背を向けた。事実、イラン国民の第一級の敵が彼ら〔=暴徒〕の行為に熱狂し、支持を与えたのである。ところが、暴徒はこの明白な真実に目を向けようとしなかったし、いまだに目を向けようとしていない。もちろんこの真実を理解している者もいるが、彼らはそれにもかかわらず、心が暗闇に閉ざされ、肉欲に支配されているために、自身のこうした理解を正しく行動に反映させようとしない」。

 ハーメネイー全軍最高総司令官は演説の別の箇所で、バスィージ隊員であることは祝福されしことだとした一方で、「バスィージ隊員であり続けること、〔バスィージの〕道にとどまり続けることの方がより重要である。バスィージ隊員であり続けるには、常に警戒と注意を怠らないことが必要になる」と強調した。

 ハーメネイー閣下は、先駆的・前衛的イラン国民による大革命を、「物質主義に溺れた世界の地獄への道」を修正するための努力に他ならないと指摘し、以下のように加えた。「世界の大多数の人々は、〔世界に〕幸福を呼ぶイラン国民による革命の真実を理解しているが、世界の権力者たちは〔眠りからの〕目覚めを呼びかけるイラン国民の叫びに対して、隊列を組んで対峙してきたのである」。

 イスラーム革命最高指導者は、イスラーム革命に対して世界の独裁戦線・抑圧主義体制が示す敵対的姿勢は、最後にはイラン国民が勝利を収め、神の破られることのない約束が実現するという結果に終わるだろうと述べ、「その輝かしい未来に到達するまで、敵はこの〔イラン〕国民の前に立ちはだかり続けるだろう。それゆえに、準備を保ち、強化しておく必要があるのだ」と指摘した。

〔‥‥〕



※訳註:「ヴェラーヤト」は「一般信徒の指導・後見」の意で、「エマーマト」は「イマーム(イスラーム共同体の指導者)であること、その地位」の意。またガディール・フンムとは、初代イマーム・アリーが預言者ムハンマドから自らの後継者に指名されたことを祝うシーア派の祭日。

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( 翻訳者:須川美保 )
( 記事ID:20840 )