たった一人のアメリカ人のために、イラン人巡礼者が侮蔑的扱い:メディナで
2010年12月04日付 Jam-e Jam 紙

インターネットサイト「ターブナーク」が伝えたところによると、メッカ巡礼に来ていたイラン人巡礼者たちがサウジアラビアに依然として滞在している中、不快な事件が発生した。なんと、イランとサウジアラビアとの間で締結された協定に反し、メディナを訪れていたイラン人旅行者らが治安当局により侮辱的扱いを受けたというのだ。

 この報道によれば、この旅行者の団体はチェーン展開するマリオット・ホテル(世界中にいる株主は主にアメリカ人だ)に滞在していたところ、アメリカ人がたった一人いるせいで(おそらくこのホテルの株主の一人だろう)、このホテルで「安全対策」と称した過剰な身体検査の対象にされたという。

 ホテルの保安部はこのアメリカ人が危険に晒されていることを口実に、〔メディナにあるムハンマド・モスクなどを訪れていた〕イラン人参詣者が入場する度に検査ゲートを通過させ、敬意をまったく払うことなく、考え得る限りでもっとも過剰かつ厳しい身体検査を行ったとされる。

 この旅行者ら数人がターブナークに話したところによれば、〔ハーメネイー〕最高指導者派遣の〔イラン人〕当局者や、メッカ巡礼のサウジアラビア側主催者たちにこの問題について報告したものの、これまでにこの侮辱的行為を止めさせるような措置はまったく取られていないという。ホテル側は法に基づき行動しているにすぎないと正当化することで、卑劣な行動を依然として続けている模様だ。

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( 翻訳者:榎本香菜 )
( 記事ID:20936 )