エジプト警察内部に革命参加の動き、国民からは反発の声も
2011年02月14日付 al-Hayat 紙

■エジプト警察、「革命への参加」を求める

2011年02月14日『アル=ハヤート』

【カイロ:本紙】

エジプト警察の振る舞いが「ナイル革命」勃発の最大要因であったが、その警察が今度はフスニー・ムバーラク政権を打倒したデモ隊への参加を求めている。先月25、28日に警察軍が鎮圧に務めたはずの「怒り」が、昨日警察内部で爆発したのだ。道路に繰り出した何百万ものエジプト人達のように、警官たちは恐怖のバリヤーを打ち壊し、デモ運動に随行した。

革命の鎮圧を任じられていた何千人もの警察官が一転して革命側への支持を決めた事を受け、昨日警察官の間でデモ運動が拡大し、彼らもまた要求を高くかかげた。階級の低い警察官ら数百人が、劣悪な待遇への抗議と社会的要請実現のために組織したデモ運動は、将校らを含む数千人の共感を得るに至った。このデモは、デモ隊への発砲命令を出した責任者ら及びハビーブ・アル=アーディリー前内務大臣の裁判、警察組織の腐敗追及、そして「1月25日の反政府デモを挫折させることに手を貸した裏切り者」の清算を要求している。

デモ運動は昨日カイロの内務省へ到達した。同省の警官らは1月28,29日の丸2日間、憤るデモ隊による攻撃の鎮圧に心血を注いでいた。しかし今では状況が一変、デモに参加しているのはその内務省の守護者達だ。昨日は何千もの警察官らが内務省前でデモを行い、賃上げ、手続きを経ず手当たり次第に裁判にかける行為の廃止、警察病院での治療保険、警察と民衆との対立を引き起こし、怒りの金曜に治安拠点や通りから撤退した警官らを「裏切り者」呼ばわりした者達の清算を要求した。

同様に数十人の警察官らがドッキーの警察署前でデモを行い、収監者が脱獄した事についての自らの潔白を強調しつつ、「市民国家への回帰」とアーディリー前内相の裁判を要求した。またナイル革命の参加者らが掲げたスローガン「軍と国民は一つ」を言い換え、「警察と国民は一つ」と叫び続けた。革命の中心地となったタハリール広場では昨日、警察官らが友好の証に花を手に数百のデモ参加者らの中に参入しようとしたが、中には罵倒や拳で迎えられる者もいた。

(後略)

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( 翻訳者:川上誠一 )
( 記事ID:21490 )